富裕層の税逃れ

スカイツリー

昨日、ラジオを聴いていて、「へー」と思ったことです。

ながら族で、メモも何も取っておりませんし、うろ覚えの記憶違いもあるでせう。

まあ、飛ばし読みでもしてください(笑)。

読売巨人軍の球団代表時代にトラブルで会社を追われた清武英利さんの話でした。あのカイチさんと同期入社で、今はジャーナリストとして活躍されてます。最近出した「プライベートバンカー」とかいう本が話題になっているということで、インタビューされていました。

要は、超富裕層と呼ばれる日本人がシンガポール(SG)に移住して、税金逃がれをしているという話でした。

超富裕層というのは、数千万円とか1億とかのはした金(笑)ではありません。10億とか20億とか、いや100億円とかの資産を持っている人のことのようです。不動産を除く現金です。しかも、個人です!

それが、日本にいては、相続税も掛かるし、株のキャピタルゲインを得ようものなら、20%の税金がかかる。それなら、SGに移住してしまえ、ということなのです。

SGなら、日本の住民税も相続税もキャピタルゲイン税も掛からない。資産も増えるばかりです。でも、何故、SGなのか?ーそれは、スイス銀行のように顧客の秘密を護持してくれる銀行がたくさんあり、タックスヘイブンの国にペーパーカンパニーをつくってくれたりしてくれるからのようです。

SGは、スイスのように遠くなく、日本から僅か6時間。しかも、日本語のできるスタッフが沢山揃っているということが一番の要因のようです。日本語スタッフと言っても、元野村証券や山一やメガバンク出身の日本人です。彼らは、日本の富裕層をスカウト(笑)して、SGまで移住手続きまでします。

富裕層は、何も法的に違反行為はしていないようですが、何と言ってもおかしいのは、一年の半分は彼は日本に帰国して、日本のインフラの恩恵を浴しているという事実です。インフラとは、道路や上下水道、ゴミ処理とかいったものです。図書館で本を借りてるかも知れません(笑)。

これらの財源は、住民税です。あろうことか、富裕層は、結果的に、その住民税を払わないでただ乗りしているわけです。

こんなことが許されるものか?、と単純に考えてしまいますが、日本の法律では、住民登録がSGにあり、一年の半分を1日でも超えてSGに住んでいるのなら、犯罪者として逮捕できないということなんでせう。あたしは、その辺りの法律に詳しくないのでよく分かりませんが。

この話と相前後して、日本の年金機構が投資に失敗して、昨年5兆円、今年1~6月にもまた5兆円もの損失を被ったそうですね。これが日銀黒田総裁と安倍首相によるアベノミクスの正体です。

そのうち、庶民の年金支払いが滞るSFみたいな日が来るのかも知れません。

それなら、最初から年金などアテにせず、早く富裕層になってSGに移住して、3台ぐらいポルシェやフェラーリを乗り回して、税金を払わず優雅に暮らしたいという日本の若者が増えてもおかしくない世の中になったということなんでしょうね。