郵便局がつぶれる…

郵政3事業が民営化された初日の10月1日、早くも全国で68の簡易郵便局の閉鎖が明らかになりました。私は、当初から郵政民営化には反対していたので、「言わないこっちゃないよ」というのが感想です。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000201-yom-soci

 

まさに、弱肉強食の世界。この郵政民営化の秘中の眼目は、郵便事業ではなく、日本人の庶民のなけなしの郵便貯金や簡易保険をグローバルスタンダードで世界的に開放するということにあることなのですから、市場原理に相応しくないところは、逸早く淘汰されることは、最初から宿命みたいなものでした。

 

 

 

小泉構造改革を熱狂的に歓迎した人たちはその点をはっきりわかっていたのでしょうか。「自民党をぶっ壊す」と宣言して登場した小泉さんは「改革には痛みを伴う」とはっきり口にしていたのです。本当に正直な人です。庶民はその痛みを他人事のように感じていたのでしょう。もしくは、自分のことを庶民ではなくて、中流と思っていたのでしょうか。

 

 

 

あれから7年。見事な格差社会です。今更気がついても遅い。福田さんが所信表明演説で「若者たちが自らの能力を生かし、安定した仕事に就いて、将来に希望をもって暮らせるよう…施策を進めてまいります」と、今までの党の方針を軌道修正して、おっしゃっていましたが、何か空しく聞こえてきます。