WBCフライ級タイトルマッチで反則行為を働いた亀田大毅選手の処分が明日、日本ボクシングコミッション(JBC)から発表されるようなので、注目したいと思います。
亀田は、サミングといって、クリンチした瞬間にグローブを内藤選手の目の中に入れようとしたり、太股を狙ったり、態と頭突きで、チャンピオンの右まぶたを切ったり、全く悪役レスラー並の暴行を働いていました。
私は、JBCのファイティング原田会長が現役だった頃からボクシングは見ていますが、こんなヒールは見たことがありません。
一方のチャンピオンの内藤大助選手は清々しいスポーツマンで、大変な苦労人で、大変な努力家であったんですね。
子供の頃、「いじめられっ子」で、両親の離婚で極貧の生活を強いられ、あだ名が貧乏を逆にした「ボンビー」だったこと。ボクシングは20歳から始め、世界には3度目の挑戦で、30歳過ぎになってやっと王座の手をつかんだこと。チャンピオンになるまでは、生活ができず、アルバイトで食いつないだこと等を今回、初めて知りました。
ボクシングは昔から「ハングリースポーツ」と言われてきましたが、平成の時代に、まだ、こういう選手が残っていたのか、と感激しました。言葉遣いも穏やかで、亀田の挑発に乗ることがありましたが、最後に「国民の皆様の期待に応えることができました」と発言してくれたので、スカッとしました。
それにしても、TBSの実況は、「独占商品」である亀田に一方的に加担してひどいものでしたが、私は断然、内藤選手を応援します。