霊感商法は詐欺だ

 

 

 

霊感商法で、現職の神奈川県警の警視宅が家宅捜査されましたね。取り締まるべき警察官が、グルだったとは驚きです。

 

この種の事件、つまり、人の不安につけこむ事件は、なくなりませんね。手を換え品を換え、消えては現れ、消えては現れます。マルチ商法も、自分は騙されないぞと思っても、なくなりません。今は、和牛商法ですが、以前は健康食品、養殖エビ、山林なんてのもありました。

 

霊感商法の話でした。

「これが効く」と言われても、証明できないところがミソです。「鰯の頭も信心から」という諺があるように、昔からこの手の「職業」はあったのでしょう。実際、それで、不安が軽減されて、運をつかんだ人も偶然にもいたことでしょう。

 

今回の「詐欺」の主役とされているのが有限会社「神世界」(しんせかい)と呼ばれているヒーリングサロンなのですが、「魂を昇らせるのに70万円」「特別祈願料で50万円」「御礼祈願料で40万円」…なるものが請求されるようです。サロンでは「警察の人がいるから安心」とセールストークに使っていたらしいのですが、こればかりは、嘘ではなく、本当だったので、笑えないほど悪質です。

 

神世界被害対策弁護団が昨日、記者会見してその実態を明らかにしたのですが、へったくそな字で「楽」とか何とか書かれた書などもありましたが、これも何十万円とかで売りつけられたのでしょう。そんなもん効き目があるわけないのに、不安に駆られて切羽詰った人が「警察のお墨付き」とか言われれば、コロリと騙されてしまうのかもしれません。

ワイドショーのキャスターが、「ある神社が御札を100万円で売ったら、これも霊感商法になるんでしょうかね」とコメンテイターに聞いたら、そのコメンテイターは「それはなりません」と答えていましたが、私なんか「そうかなあ。大して『神世界』と変わりがないじゃないか」と思ってしまいました。

 

よく、霊が見えるとか言う人がいますが、私の知っている範囲では、その人は決して、金銭を請求したりしませんでした。ですから、多額な金品を請求する人がいたら、その人が有名無名問わず、既成宗教だろうが、新興宗教だろうが、サロンだろうが、霊媒師だろうが、「商売」だと考えて間違いない、と断言します。

忠臣蔵は面白い!

12月14日の討ち入りは過ぎてしまいましたが、「サライ」12月20号の「忠臣蔵を旅する」特集は本当に面白かったです。討ち入りは元禄15年(1702年)12月14日。300年以上も昔なのに、文楽で取り上げられ、歌舞伎で取り上げられ、映画で取り上げられ、小説で取り上げられ、テレビで取り上げられ…。こんなに日本人が忠臣蔵が好きなのは何故なのか、興味深いところです。以前は、忠臣蔵はあまりにも取り上げられるので、食傷気味だったのですが、この雑誌を読んで、今まで知っているようで知らないことだらけだということを悟りました。

忠臣蔵には、史実とはかけ離れた芝居や脚色の世界では、陰謀あり、妬みあり、恋愛あり、何と言っても大願成就ありで、人物関係も複雑に入り組んでおり、語っても語っても語りつくせないところに魅力があるのでしょう。

何しろ、真実は分からないことだらけなのです。なぜ、浅野内匠頭長矩が松の廊下で刃傷事件を起こしたのか、真相は何もわかっていないのです。吉良上野介義央は、本当に悪者だったのか?以前、彼の領地だった愛知県播豆(はず)郡吉良町に行ったことがあるのですが、そこでは、吉良の殿様は、水害防止の堰堤を築いたりして、「名君」として知られていました。

こう書いてきて、漢字は読めましたか?浅野内匠頭長矩は、かろうじて「あさの・たくみのかみ・ながのり」は読めましたが、吉良上野介(きら・こうずけのすけ)の義央は一般的には「よしなか」と読みますが、地元吉良町では「よしひさ」と読むんだそうです。日本語は難しい。

大石内蔵助(おおいし・くらのすけ)良雄にしても「よしかつ」とうろ覚えしていたのですが、「よしたか」とルビが振ってありました。

大石内蔵助が集めた討ち入りのメンバーは最初は120人ほどいたのですが、次々と脱落して、最後に参加したのは47人。このうち、吉田忠左衛門の足軽だった寺坂吉右衛門が引き揚げる途中で行方不明になっているんですね。「途中で逃亡したという説と広島に差し置かれた浅野大学(内匠頭の弟)への使者だったという弁護説があるが、真相は闇の中」(山本博文・東大史料編纂所教授)なんだそうです。

たまたま並行して読んでいる海野弘「秘密結社の日本史」(平凡社新書)にも秘密結社としての赤穂浪士のことが出てきます。

吉田忠左衛門は、大石内蔵助の参謀格で、軍学者近藤源八に兵法を学び、内蔵助の指令で江戸に出て、急進派の堀部安兵衛を説得し、新麹町に兵学者田口一真として道場を開き、同志の誓詞、神文の前書きなども作成したそうです。重要人物でした。

浅野内匠頭が吉良上野介を切りつけた原因については、朝廷の勅使の接待役になった内匠頭に礼儀作法を教えなかった吉良に対する恨みがあったという説が有力ですが、なぜ、吉良がいやがらせしたかについては、海野さんの著書によると、赤穂藩が賄賂を出さなかったという説から男色事件までさまざまあるようです。(男色事件とは内匠頭は男色趣味でも知られ、比々谷右近という小姓をかわいがっていたが、吉良がこの少年に惚れて譲ってほしいと頼んだが断られたという)

製塩をめぐる争い説は、製塩で莫大な裏金を作っていた赤穂の技術を吉良が聞き出そうとしたが、内匠頭は秘密だから断ったという話。(この説は、「サライ」では、吉良町内には塩田があったが、それは他領で吉良家の収入とは関係なかったので、否定されています)

さらに、すごい陰謀説は、南北朝の対立があるというものです。北朝派の将軍綱吉と南朝派の水戸黄門が対立しており、吉良は北朝派、浅野は南朝派だったというのです。「仮名手本忠臣蔵」では、南北朝時代の太平記に時代設定しているのは、南北朝の葛藤があったからという穿った意見もあるそうです。

奥が深いでしょう?

「信長の棺」の作家加藤廣さんもこの忠臣蔵に取り組んでおり、来年から週刊誌で連載が始まるようです。

楽しみですね。

おんばひがさ

 

 

 

私の勤める会社で、早期退職勧告がありました。いわゆる「肩たたき」ではなく、志願制です。目の玉が飛び出るくらい割り増しの退職金が出ます。先週、急にそのお知らせが回ってきました。

 

 

応募は12月17日から来年1月15日まで。先着20人!募集人員に達し次第、締め切り。

 

 

 

さすがに今回は考えましたね。私の信頼する何人かの人にも相談に乗ってもらいました。

 

最初に相談したのは、私淑する業界の先輩の調布先生です。結論的には、ニンジンをぶら下げて煽動しているだけだから「踏みとどまった方がいい」というものでした。残念ながら、このメールのデータは例の携帯水没事件で消滅してしまいました。

 

次に相談したのは、会社の先輩で占術師になったF師です。同師には、今年の春先にもみてもらったのですが、ちょっと岐路だと思いましたものですから、改めて相談に行ったのです。見立ては、こちらが勝手に解釈するれば、辞めても辞めなくても「何とも言えないが、どちらでも成功する」というものでした。

 

 

 

アメリカに住む親友のI君にもメールで相談しました。非常に厳しい見解ながら、かなり的確なアドバイスでした。

 

最後は、実際に「肩たたき」にあった銀行員だった兄に相談しました。こちらも「経験者は語る」談話で、説得力がありました。

 

で、どうなったのか?

 

皆さんにはあまり関心がないかもしれませんが、私の心は定まったとはいえ、ほんの少しだけ揺れていました。まあ、来年1月15日まで引き伸ばしてみようという魂胆もありました。

 

応募初日の17日の夜、調布先生にお呼ばれされて、新宿の有名な焼き鳥屋「ぼるが」まで飲みに行きました。そこには、某女子高の生活指導部長さんと漫画の原作者として有名な倉科遼先生の事務所の社長さんもいらっしゃいました。そこで、あまり個人的な話はできなかったのですが、調布先生から「あなたは、『おんばひがさ』ですから、よく考えた方がいいですよ」と再びアドバイスしてもらいました。

おんばひがさ?

 

聞いたことがない言葉でした。何しろ、調布先生の祖父は江戸時代生まれですし、博学多才の先生は言葉の魔術師です。

「おんばひがさ」とは「乳母日傘」と書きます。広辞苑によると、「乳母に抱かれて日傘をさしかけられなどして大事に育てられること」とありました。

うーん、抗弁できませんね。昨今のウオーキング・プアの実態を見てみると、世間の荒波は想像を絶するほど過酷なものがあります。その荒波にもまれていないことは確かです。

で、結果はどうなったのか?

うろちょろ迷っているうちに、わずか1日で「募集定員」に達し、締め切られておりました。

文は嘘なり

私のへなちょこのブログでも役に立つこともあるらしく、私の「緊急連絡」を読んでくださって、何人かの奇特な方からご連絡を戴きました。どうも有難う御座いました。

さて、先日、新宿の中村屋で作家のYさんと会食しました。

面白かったのは、文章と人格とは別だという話でした。

例えば、「品格」だの「品性」だのを売り物にして一躍、ベストセラー作家になった人を個人的によくご存知らしく、「あの人、とても上品とは思えませんよ」というのです。

それで思い出したのは、作家山本夏彦さんの名言「文は嘘なり」です。もちろん、「文は人なり」のもじりですが、やっぱり人は文章には騙されてしまうものです。

私も個人的に超有名な作家を知ることができましたが、その人は大変高邁な素晴らしいことを書いておきながら、単なる俗物で、自分の売名行為しか考えていないことが分かり、ひどくがっかりしたことがあります。今でも盛んに新聞にも書かれていますが、その人の名前を見ただけで、飛ばすことにしています。

政治家の場合は言葉ですね。昨今の年金問題やC型肝炎問題を見ても、夏の選挙で公約しておきながら、「3月末までにすべてやると言ったかなあ~」なんて惚けたりして、全く信用できません。

ねえ、福田首相?

佐世保乱射事件に想う…

 公開日時: 2007年12月17日 @ 09:31

また不可解な事件が起きましたね。佐世保の銃乱射事件です。

犯人とほぼ断定される馬込政義容疑者(37)が14日に、佐世保市内のスポーツクラブに友人の藤本勇司さん(36)を誘い出し、目出し帽と迷彩服という異様な装束に身をかためて、散弾銃で藤本さんとスポーツクラブのインストラクター倉本舞衣さん(26)の二人を射殺した事件のことです。

犯人は自殺してしまったので、理由が分かりませんが、どうやら、容疑者と射殺された藤本さんとは小学校か中学校以来の同級生で、一緒に釣を楽しむなど、かなり親しく交際していたようですし、倉本さんには容疑者が一方的に片思いしていたという報道もあり、この事件は単なる無差別乱射事件ではなく、計画的な特定殺人事件であることは間違いないようです。

最近は、このような親密な関係同士のトラブルが増えたような気がします。思い起こせば、今年1月にあの外資系のエリート高給社員が妻に殺害されバラバラになった遺体が見つかった事件で幕が開きました。続いて、医大受験に何度も失敗してくすぶっていた浪人生が妹に馬鹿にされて、その妹を殺害してバラバラにする事件もありました。

それからは自分の祖母、父、義姉…と次々といわゆる尊属殺人が起きました。

私は法律には全く疎いので、間違ったことを書くかもしれませんが、以前は尊属殺人といえば、特に罪が重かったのに、最近は、同じ殺人事件と扱われると聞いたことがあります。それだけ、尊属殺人が増えたということでしょうか。

考えてみれば、人間誰しも身近な人との関係で生きているわけで、そこには愛情があれば、すぐ憎悪に変わることもあります。何か世の中、殺伐としてきた感じです。

と同時に、こうして歳末を迎えると、東京ではどこから集まってきたかと思うほど身動きできないほど群集で通りは溢れます。銀座でも新宿でも渋谷でもそうでした。人にぶつかっても、日本人は一言も謝らない。電車に乗っても、着膨れして狭くなった座席に無理に押し込んできて、iPODの音量を大きくして傍若無人に振舞う若者というか馬鹿者も増えてきました。

世の中が、ギスギスしてきて、のっぺりとしたつかみ所のない社会になってきた気がしてしょうがありません。

緊急連絡の続き、または携帯の料金体系は複雑すぎる

何とも情けない話です。

何度か私の携帯にご連絡を頂いた方も何人かいらっしゃったようです。この場をお借りして、改めてお詫び申し上げます。

でも、「この場」っていうのも変ですね。何故なら、私がこのブログをやっていることを知っている人は少ないからです。

とにもかくにも、私の携帯は復活しました。番号もメールアドレスも前と同じですので、もう一度、ご連絡下されば幸甚です。前回にも書きましたが、前の携帯のデータはすべて消滅してしまったので、こちらから連絡できません。

そちらから、メールでもご連絡頂ければ、データを再登録致します。宜しくお願い致します。

番号もメルアドも前と同じにするには「機種変更」の手続きをしなければなりません。が、最近、携帯の料金のシステムが大幅に変わったので、さっぱり分からなくなりました。

私の前の携帯はわずか10ヶ月しか使っていなかったので、1年未満ということで、機種を変更するとなると、庶民にとっては、莫大な「違約金」が取られたのです。約1万2千円でした。

新しい携帯は、1年前の古い機種で、以前だと0円から数千円でチェンジできたのに、今では、結局、2万5千円ぐらいも取られたのです。

何てこった!です。随分高い授業料を払わされました。

どこの携帯ショップに行っても同じだったことでしょう。

最初、店の若い女が近づいてきて、色々説明するのですが、私がD社の携帯だと知ると、盛んにA社やS社の携帯に変更するように勧めるのです。でも、私は、そういう事情でメールアドレスも変更したくなかったので、そう、伝えると、プイと横を向いて何処かに行ってしまうのです。何だ!この女は!A社とS社だけからマージンをもらっている回し者だということが見え見えで分かりました。

若い女なので、営業や演技ができないのです。あまりにも露骨だったので、笑えてしまいましたが…。

しかし、携帯の料金体系は複雑すぎます。噂では、2年置きに買い換えると、やっと、収支バランスが取れると聴いたことがあります。

また、今回、機種を変更しただけで、ニュースだの、転送サービスだの、わけの分からないいらないオプションに5つも6つも強制的に加入させられました。これも、法律上どうなっているのか、詳しい方は教えてほしいです。

緊急連絡!

 

 

 

オーマイガーです。

 

携帯を水の中に落としてしまいました。一瞬の出来事でしたが、電源が入らなくなりました。

ドコモ・ショップに持って行きましたが、「駄目」でした。電源が入らないと、データの転送もできないのだそうです。

ここまで来ると卑屈な笑いが出てきます。

要するに、中に入れてあったデータが一瞬でパーになってしまいました。仕事を含めて、250件くらい入っていたのではないでしょうか。メールアドレスもです。帯広・十勝の人たちの番号もいっぱい入っていました。

このほか、誕生日とか住所とか重要な情報もありますが、年を取ってくると、親や親戚、友人知人が亡くなり、命日もインプットしておりました。写真も結構ありました。

それが、パーです。

手帳などにメモしていませんでした。こんな重要な情報を入れておいて、いつか何かあったら、「やばいなあ」とビクビクしていました。それが現実のものになってしまったのです。

何と言っても、こういう状態になってしまったことを相手に伝えられないことです。メールを送ってくれた人に返事もできません。メールアドレスが分からなくなってしまったからです。電話をして頂いた方にも答えられません。留守電が入っていたら、機種を変えてもその情報は後継機に伝わるのでしょうか?

メールを出しても返事がないので、相手は「随分と不義理な奴だなあ」と私のことを思っていることでしょうね。

でも、返事をしたくてもできないのです。それに、連絡したくても、相手の電話番号さえ、データが消えてしまってできないのです!こちらのアドレスも変更しないといけないとなると、半永久的に交信できなくなりますね。

何か、高度情報化社会の落とし穴に嵌ってしまった感じです。

 

 

 

 

 

サントリー健康食品オンラインショップ

 公開日時: 2007年12月13日 @ 10:08

「今年の漢字」に「偽」が決まりましたね。

私もそうなると思っていました。と、書くと「後講釈」と怒られそうですが、今年の場合は、「偽」になるだろう、と多くの人は思っていたことでしょう。私も、結果が分かる前に早く書いておけばよかったです。

何しろ今年は、不二家に始まって、ミートホープ、白い恋人、赤福、船場吉兆…と次々と偽装が発覚した年でした。

この「今年の漢字」は、いつも京都・清水寺の貫主(森清範)が、デカデカと書を認めるシーンがニュースになっていたので、清水寺が決定しているのかと思っていたら、財団法人・日本漢字能力検定協会が全国公募で決めていたんですね。もう十年以上続いているのに、ほとんど意識してませんでした。

ニュースで、森貫主が、「こんな漢字が選ばれるなんて日本人として恥ずかしい」と嘆いていました。

そういえば、「恥」も昨今の日本人から消えかかっている美徳ですね。

年も押し詰まり、「来年こそはいい年にしたい」と皆が皆願うことでしょう。

早めに書いておきますが、私もそうです。

10年周期

 

 

 

ジョン・レノンの話をしていたら、「10年周期」のことを思い出しました。

 

人間、それぞれ、転機があり、その人によって、3年おきだの、5年おきだのと決まっているそうなのです。ジョンの場合は「10年周期」です。1940年に生まれ、1960年、リバプールの美大生だった時、ミュージッシャンとしてプロになる決意をし、自分のバンドに「ビートルズ」という名前を付けます。70年は、その世界的に有名になったバンドが解散。そして、80年には暗殺されます。

 

 

 

何を隠そう。私も高名なSさんから「あなたもジョン・レノンと同じ『10年周期』ですよ」と言われたことがあります。振り返って見ると、確かにその通りでした。このブログは不特定多数向けのメディアなので、茲にあまり個人情報を披瀝できないのが残念なのですが、確かに1980年、90年、2000年と仕事が変わっています。

 

そう言えば、このブログを始めたのが2005年でした。その10年前の1995年は初めてインターネットを始めた年でした。マッキントッシュのノートパソコンを初めて買いました。その10年前の1985年は、初めてワープロを買った年でした。まだワードプロセッサーと言っていた頃です。よく覚えています。エプソンの「ワードバンク」というワープロでした。ディスプレイがホントに小さく、わずか、5行くらいしか提示されなかったと思います。今から思うと玩具みたいなツールでした。それでも10万円以上したかもしれません。

 

人生の転機が私の場合、10年おきだとすると、運勢は12年周期のようです。これは、私の尊敬するH師が見立ててくださいました。12年周期というと干支です。私の場合、そのピークは「子歳」です。来年はその子歳なので、大いに楽しみです。12年前の1996年はあまり大きなことがあったと思い出すことは少ないのですが、その12年前の1984年はロサンゼルス五輪のあった年で、本当に色んな良いことがあり、思い出深い年でした。確かに運がいい年でした。当時は若く、それが当たり前だと思っていましたが…。

 

H師は「来年は素晴らしい年になりますよ。あなたの人生の最大の年かもしれません」と予言してくださいました。「その前年から序々に良くなってきますよ」とおっしゃっていましたが、その通り、今年から本当にやっと運が向いてきました。運に恵まれて、物事がうまく運んでくれているのです。まさに、「雌伏12年」という感じです。この12年間、本当に碌な事がなく、「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」といった苦難の人生でしたが、やっと雪が解けて、運が上向いている感じなんです。

 

それはすごく実感しています。バンザーイといった感じです。この12年、人生を辞めたくなるほどの苦悩の連続でしたが、途中で諦めなくて本当によかったと思います。

ジョン・レノン「PEACE BED」続き

(続き)

 

昨日の続きです。ジョンの映画のパンフレット(700円)を読んでいたら、昨日自分の書いたことの間違いや気が付いたことがあったので、書きます。(まあ、ほとんどの方は興味ないかもしれませんけど)

まず、ニール・ヤングが歌った「オハイオ」は、オハイオ州立大学でもオハイオ市立大学でもなく、ケント州立大学でした。事件は1970年5月4日。ニクソン大統領のカンボジア侵攻に抗議して大学構内でデモをしていた学生がオハイオ州兵によって発砲され、4人が死亡、9人が負傷した事件でした。単にデモしただけで、射殺されるとは!射殺された男子学生がうつぶせになっている横で、女子大生が跪いて両手を広げて嘆き悲しんでいる写真が世界に配信されて有名になりましたね。ミャンマーではなく、わずか37年前に天下のアメリカ合衆国でこんなことが起きていたんですよ。

ザ・ビートルズ・クラブの斉藤早苗代表が書いていましたが、当時、ジョンの名声を利用しようと彼に近づいた過激な反体制派のリーダー、ジェリー・ルービンは、ベトナム戦争が終わると、とっとと企業家に鞍替えして、ビジネスマンに転身していた。ジョンが最も嫌う狡猾さを持ち合わせていたというのです。まあ、芥川龍之介の「杜子春」と同じです。名声とお金を持った人の周りには絶えず胡散臭い人間が付きまとうものです。利用できなくなれば、ポイと捨てて、他の利用できる人間を探すだけです。

だから、思想信条だの政治運動だのというのは、私は信じられないのです。

話が脱線しましたが、このパンフレットには実に恐ろしいことが書いているのです。このパンフレットの編集者がどういう意図で掲載したのか分かりませんが、ニクソン大統領とエルヴィス・プレスリーががっち握手している写真の下にこんなキャプションが付いています。

「大統領、お気をつけてください。ビートルズはアンチ・アメリカ勢力に巨大な影響力を持っています。そして彼らはアメリカの若者に悪影響を及ぼします。~エルビス・プレスリー」

これが事実だとしたら、何だか、プレスリーって嫌な奴ですね。点数稼ぎのチクリ屋じゃないですか!嫌いになっちまいましたね。