ルペン仏大統領で、どうなるか、さっぱり分からん

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フランス大統領選挙が23日に迫ってきました。

恐らく、第1回投票で決まらず、5月7日の決戦投票まで持ち込まれることでしょう。

私は、既に、極右政党国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン氏が、大統領になると予想していますが、そうなってしまう今のフランスが抱えている問題は深刻です。

ルペン氏が掲げている「反EU」にせよ、「移民排斥」にせよ、結局行き着くところは、雇用問題です。

政治とは、いかに国民に雇用を行き渡らさせて、富(税金)を公共福祉として分配するか、が全てだからです。

それなのに、今の左派オランド政権のフランスでは失業率が10%前後で推移しています。そして、今年2月の15~24歳の若者に限ると、それが23.6%に跳ね上がるというのですから、4人に1人が失業中という異常事態です。(ちなみに、日本の1月の失業率は、3.0%、若者は4.4%)

一方で、EUの盟主ドイツの失業率は、3.9%です。それにはカラクリがあって、ドイツでは規制緩和のお陰で、非正規雇用が増えたため、失業率は下がったものの、賃金格差が増大したというのです。

フランスでは、ドイツほど非正規雇用は多くはなく、賃金格差もドイツほどではないとも言われてます。

ルペン氏の「反EU」とは、結局、「反ドイツ」なのではないでしょうか。移民問題とは、結局、雇用問題ではないでしょうか。そう感じたフランス国民が、彼女を支持し始めたのではないかと思ってます。

しかし、ルペン氏が大統領になれば、大混乱は必至でしょう。まず、EUに離脱すれば、通貨ユーロからも離脱し、国際金融市場に異変が生じ、株価も乱高下するのでは?

世界同時多発的保護主義のぶつかり合いで、不穏な雰囲気に?

翻って、我が日本。平日だというのに、朝から銀座のパチンコ店の前で大行列。これで日本も安心?

いやはや、正直、これからどうなってしまうのかさっぱり分かりません。