2003年3月にブッシュ米大統領が、イラク戦争を始めた理由がことごとく剥げ落ちてきました。
まず第一の「大量破壊兵器」WMDが見つからなかった。
そして、今日、米国上院情報委員会で、サダム・フセイン元イラク大統領とビン・ラディン率いる国際テロ組織アルカイダとは何の繋がりもなく、むしろ、フセイン大統領は、アルカイダは「脅威」だとみなしていたことが明らかになりました。
http://news.yahoo.com/s/ap/20060909/ap_on_go_co/iraq_report
それでも、いまだに戦争をやり続けているアメリカのブッシュ政権が何を考えているのかよく分かりません。
以前だったら、例えば、ヴェトナム戦争の頃だったら、すぐさま、反戦運動が広がり、遥か彼方の極東の僻地にでさえベ平連と略されるベトナム平和連合が結成されたのに、今の時代、イラク平和連合が創設されるどころか、極東の若い人は右傾化して、憲法改正を標榜する新首相に秋波さえ送っています。
このフセインーアルカイダ「無関係」説は、今日の東京新聞夕刊が一面トップで伝えたのをはじめ、読売、毎日、日経なども大々的に報道しているのに、天下の朝日新聞が一行も報道していない、ということが不思議です。
何かあったのでしょうか?
本国アメリカでも、9・11以降に拡大させたブッシュの戦争ーアフガン戦争、イラク戦争については無関心な人が多いようです。数日前のワシントン・ポスト紙が報じています。ざっと、戦争に関わっているのは、米国の全人口の5%、しかも、生活のために志願した底辺の貧困層ばかりで、95%のアメリカ人は、普段、戦争とは無関係な生活を送っているというのです。日本の、挙国一致、戦時体制とはえらい違いです。反戦運動も盛り上がらないはずです。
こんな時、ジョン・レノンが生きていたら、どんな発言するだろうかなあと夢想しましたが、やはり、夢想に過ぎない話であって、ジョンだったら、さっさとアメリカに見切りをつけて、今頃、日本に住んでいたかもしれませんね。