「母と暮らせば」★★★

 L’automne deja

今年いっぱいで、「日本アカデミー賞協会会員」の資格が剥奪されてしまうため、12月は、せめてあと2~3本の映画は見たいと思っています。今年はほとんど映画が見られなかった年でした。

取り敢えず、山田洋次監督、吉永小百合、二宮和也主演「母と暮らせば」を東京・有楽町の丸の内ピカデリーまで、映画料金と同じぐらいの交通費を払って(笑)見に行っててきました。

とにかく、観終わった第一感想は「長いなあ…」でしたけど、後で調べてみると、上映時間は2時間10分しかなかったんですね。わずか、2時間余の時間、じっとしているのができない身体になったのか、作品自体が間延びしていたのか、どちらか分かりませんが、山場と谷場のギャップは確かにありました。

もう少し、カットを減らせば、最高傑作になっていたと思われます。大船松竹直系の最後の大物には誰にも文句が言えませんからね。

主に長崎に原爆が落ちて、3年後が舞台になっています。ほんの少し落ち着きを取り戻した時代、ということになっているのですが、いくら長崎郊外だとはいえ、あんな無傷のままでいられたのかなあ、というのがまずの感想。吉永さんが何かあまりにも若過ぎて美しすぎるんじゃないのかなあ、というが第2の感想。

要するに、そんじょそこら辺の庶民とあまり変わらない感想しか持てませんでした(笑)。

主演の嵐の二宮(32)は、クリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」にも出演した俳優ですね。演技がうまいのかどうか分かりませんが、私生活は謎に包まれているそうです。とはいえ、申し訳ないですが、あんまし、興味がありません。チャーリー・シーンとは違うと思います。あ、余計なことを書いてしまいました(笑)。「一緒にするな」と熱狂的なファンに怒られそうですね。

山田監督については、ファンタジーはあまり似合わないですね。来年公開予定の「家族はつらいよ」の予告編を観て、こちらの喜劇の方が面白そうに見えました。

時代は独裁者を求めた

 une tasse de cafe

 昨晩、国営放送で放送された「新・映像の世紀」第3集「時代は独裁者を求めた」は大変、見がいのあったプログラムでした。

 ヒトラーが独裁政権を握っていく過程をつぶさに映像で見せてくれました。

 当時、最も進んだ民主主義を謳った「ワイマール憲法」の下で、ヒトラーは、ちゃんと手続きを踏んで(ただし、暴力や威嚇や粛清や秘密警察などを使ってですが)、「合法的」に、ヒトラーただ一人に権力が集中できる総統独裁体制を築き上げてしまったのですからね。

 1933年1月に、ヒトラーが念願の首相に就任した時、まだ43歳。周囲の閣僚たちは「こんな若造なんか、いつでも引きずり落としてやる」と内心思っていながら、次々とヒトラーの策略にはまり、多くの大衆の支持を背景にヒトラーは、「全権委任法」を可決させて、独裁権力を握ってしまうのです。

 それが、タイトルの通り、「時代は独裁者を求めた」です。第一次世界大戦に敗北したドイツは莫大な賠償金を課せられた上、強烈な超インフレ状態に陥り、わずかパン一斤が1兆マルクなんていう看板も写し出されていました。しかも、多くの失業者が街に溢れました。

 そこへ、ヒトラーが登場して、国民車フォルクスワーゲンをポルシェ博士の助言でつくったり(今年、フォルクワーゲンが問題を起こしたのも時代の皮肉ですね)、7000キロにも及ぶ世界初の高速道路「アウトバーン」を建設したりして、公共事業を起こして、雇用を創出し、国民大衆に豊かさの恩恵を与えます。1936年にはベルリン・オリンピックも成功させています。そして、ますます、ヒトラーとナチス党員に権力が集中するように法律を改正していくのです。

 意外に思ったのは、ヒトラーの「ユダヤ人排斥」思想は、アメリカの自動車王ヘンリー・フォードの影響が色濃かったという話でした。フォードはヒトラーの熱烈な支持者となり、勲章まで授与されます。他に、世界で初めて大西洋を単独飛行で横断した米国人のリンドバーグも、ナチス擁護の演説をして米国人に影響を与えていたのです。ドイツ人では哲学者のハイデッガーや指揮者のフルトベングラーらがナチス支持者でした。フランス人では、あのココ・シャネルが代表的ですが、彼女の「伝記映画」には、ナチスとの関係は全く出てきませんでしたよね。

 歴史は変えられませんから、その後のドイツ帝国の行く末(崩壊)は、皆さんご存知の通りです。

 最後に、ユダヤ人の強制収容所で、ぼろ雑巾のように山積みされた遺体と、異様に痩せこけた生存者を、連合国軍が、ドイツ人の市民にこの悲惨な状況を強制的に見せつける場面が出てきます。

 泣き出す「良心的な」ドイツ人も出てきて、「私はこんなことになっているとは知らなかった」と発言しているのに対し、収容所の生存ユダヤ人は「いや、知っていたはずだ」と叫びます。強烈な印象深い場面で終わります。

 最初に、ヒトラーの愛人エヴァ・ブラウンが撮影したヒトラーのカラーフィルムが出てきますが、カラー動画だと、つい昨日の出来事のように見えるのが不思議です。ニコニコ笑顔のヒトラーは、普通のお金持ちのおじさんに見えます。

 ヒトラーが、総統官邸地下室で自殺したのは55歳。恐らく、大量の戦死者を出したレニングラードの前線や、強制収容所など悲惨な場面には目をそむけて、視察せず、見ていなかったと思われます。

 この番組を見ると、ヒトラーが一人で勝手に「純血ゲルマン踊り」をしていたのではなく、周囲の大衆が応援し、時代が彼を求めていたことが分かります。

 今我々が生きている時代も、このようなことがあり得ないわけがなく、もしかしたら現在進行形で進んでいるのかもしれませんよ。

 

文句一つあり

Iyeiyasu Takuwaga

彼奴は、本当に大嘘つきで、大嫌いですよ。顔を見るだけで吐き気がします。

 現に、「120%出ない」と言っていた酋長選に出馬して当選したではありませんか。

 「引退する」と宣言したって、誰も信用していませんよ。来年の藩選抜選挙に立候補するに決まってますよ。

 その証拠に、昨晩は、早飛脚を飛ばして東進し、時の最高権力者である正一位関白太政大臣と、高級料亭「一力茶屋」で密談したというではありませんか。恐らく、「ムッフッフフ…紀伊国屋、おぬしもワルじゃのう…ムワッハッハッ…」なんてやっていたことでしょう。

 だらしないのは、電気紙芝居屋、電子紙芝居屋、素粒子紙芝居屋連中です。早速、視聴率やら頁観を稼げる役者は他にいないとばかり、手ぐすね引いて彼奴のことを待っているというじゃありませんか。

 電気紙芝居屋は特に、時の権力者とべったりですからね。宣伝投資者の顔色を窺ってばかりで、藩閥政治の批判精神のひとかけらもない。何をやっても儲かればいいという地球規模主義に染まっています。

 えっ?彼奴って誰かって?

 そりゃあ、アタシだって、検索すれば、すぐばれるような書き物はしませんよ(笑)。

 何しろは、彼奴は引退して、もう公人ではなく「私人宣言」していますからね。それに何と言っても、彼奴は、他人に変わって弁ずることを生業にしているらしいですから、大嘘や屁理屈やゴネ押しはお手の物といった感じですからね。何しろ、わずか一ッ時の直談判でさえも、千両も取るという噂じゃありませんか。

 おーこわ、おーこわ。

 何処かの国では、権力者の噂話を書いただけでも、逮捕されるらしいじゃないですか。

 せめて、我が国だけは、そんな前近代的な振る舞いだけはしてほしくないものです。

鹿島茂著「パリの秘密」

Paris

どなたか分かりませんが、コメント有難う御座います。毎回、正座して拝読させて頂いております。
「獅子身中の虫」さんは、小生より遥かに学識教養が高いのに、いつも熱心に非才のブログをお読み頂き有難う御座います。

また、先日「忍どす」さんのアドバイスで、冷却ファンの出口に詰まったゴミを掃除したところ、作業の途中で電源がプツリと切れることがなくなりました。どうも有難う御座いました。(よおし、ウイルスバスターが有効の2017年までこのパソコンをもたすぞー)

さて、パリでの同時多発テロ以降、日本人のフランスへの旅行がキャンセルされて減り、日本からパリへの直行便も減らさざるを得ないというニュースをやっていました。

僕は、天邪鬼ですから、こういう時こそ、またパリに行きたいとウズウズしてしまったのですが、恐らくこの夢は一生叶うかどうか…。
ということで、空想でもいいから、パリに行きたいと思い、鹿島茂著「パリの秘密」(中央公論新社=2006年初版)を地図を片手に読んでいます。
何で地図を?かと言えば、「パリの歴史探偵」を自称する著者が探し当てる「スポット」は、ほとんどガイドブックに載っていない。それどころか、フランス人、いやいやパリジャン(パリジェンヌ)すら分からない歴史的モニュメントを探し当てて、微に入り細に入り、細密に描いているからです。(何しろ、当地に住むむパリの住民すら、尋ねても「知らない」と答え、著者が東京に戻って「パリの建築物事典」で調べ直して納得するぐらいですから)

まあ、マニア向けに書かれているために、私のようなトーシローにとっては、急に「ケール広場」だの「ヴィスコンティ通り」だのと、出てきても、一体それが何処にあるのか、何区でさえ分からないのです。しかし、私には、ムフフフ…、強力な武器があります。L’INDESPENSABLE社の「PLAN PLASTIFIE PARIS」があるのです。これは、昨年3月に一人でパリ旅行を敢行した際、地下鉄「マビヨン」駅近くの本屋で買ったのです。出版社名の’INDESPENSABLEは、「必要不可欠」という意味。(こんな言葉を社名にするとは!)タイトルは、強いて言えば、「プラスチック加工されたパリ地図」。つまり雨に濡れても平気なように紙が加工されているのです。

この地図は是非お勧め(10.10ユーロ)。パリ20区すべてのほか、「自転車道路」や「博物館」なども載っているのです。(ただし、鹿島教授がこの本で紹介する博物館は、この地図にさえ索引にも出てきません!)

また、脱線しますが、地図をパラパラめくっていると、至る所に「H」のマークがあり、最初は「さすが、観光都市パリ。何処にでもホテルがあるんだなあ」と思ったら、よく見たら、この「H」は、ホテルではなく病院(Hopital)だったんですね。やはり、パリでも病人が多いんですね。

さて、やっと「パリの秘密」の話です。面白かったところを箇条書きで引用させて頂くことにします。(換骨奪胎)

・フランスで「ライオン」の存在が知られる前の中世では、「百獣の王」は熊で、王侯の中には、実際に熊と猛犬と戦わせて、熊が犬になぶり殺されるのを楽しみにしていたシャルル9世のような王がいた。

・ジェットコースターのことを、フランス語で「ロシアの山」(montagne russe)という。これは、ジェットコースターの元祖のようなものが18世紀末にロシアから入ってきたため。(人工の山にレールを敷いて、急勾配をトロッコを遊具に使って降りてくる)これが、フランスからアメリカに渡り、今や世界中の遊園地でヒットするようになったとか。(ちなみに、英語ではジェットコースターのことを roller coaster と言うのに、この和製英語は誰が考えたのでしょうね?)

・世界各地でバラバラだった度量衡が「メートル法」に統一されたのは、フランス革命の影響だが、メートル法を浸透させるために、「メートル標準器」をパリには16か所設置したが、現存するのは二つだけで、そのうち元の場所に原型のまま保存されているのは、6区のヴォージラール通り36番地の標準器のみ。

・サン=ジェルマン・デ=プレ地区のヴィスコンティ通りは、バルザック、ラシーヌ、ドラクロワといったお札になるクラスの超大物たちが喜びと悲しみの日々を送った通り。

・サルトル、ボーボワール、ボードレール、モーパッサンらが眠るモンパルナス墓地を散策すると、メーヌ大通り寄りの場所にサイロのような場違いな建造物が見えるが、これは「シャリテの風車」の跡。モンパルナスもモンマルトルもかつては風車小屋だらけだった。

・モンマルトルにある「ステュディオ28」は、1928年に開館した映画館で、ルイス・ブニュエルの「アンダルシアの犬」などを上映するなど「シネマの聖地」と呼ばれている。1930年に独占封切りされたブニュエルの問題作「黄金時代」がスキャンダルとなり、右翼団体が乱入し映画館を破壊する騒ぎが起きる。しかし、経営者が変わり、紆余曲折を経て、今も健在だとか。

・パリの歌舞伎町ともいえるピガール広場からヴィクトル・マセ通りに通じるアヴェニュ・フロショーには、ヴィクトル・ユゴー、ロートレック、ルノワールの息子で映画監督のジャン・ルノワール、それにシルヴィー・バルタンらも住んでいた。

・シテ島のオテル・デュ(市民病院)の敷地は、かつては有名なデパート「ベル・ジャルディニエール」があり(パリ大改革を行ったオスマン卿の強制移転)、それまで、男性用背広はオーダーメイドが当たり前だったときに、既製服を破格の値段で売り出し、大ヒットした。

・ノートル・ダム大聖堂は長蛇の列ができる観光名所だが、通りを挟んですぐ近くにある「ノートル・ダム博物館」はいつもガラガラ。(ガイドブックに載っていないせいか?)ここには、意外にもナポレオンや一族の肖像画などが展示されている。その理由は、ナポレオンは、大革命以後に、カトリック信仰をコンコルダート(世俗権力者と教皇との政教協約)によって復活させたキリスト教徒にとっては大恩人。だからこそ、ナポレオンの戴冠式は、ノートル・ダム大聖堂で行われた。

以上、まだまだ書きたいことがいっぱいありますが、長くなるのでこの辺で。

日本も財政危機?

銀座・てんぷら「阿部」 ランチかき揚げ丼 1000円=主人は「なだ万」仕込み 旨くて安い

米国が、というより、中央銀行に当たるFRBが、政策金利を9年半ぶりに引き上げましたね。いわゆる「ゼロ金利」が解除されて、金利が年0.25~0.50%に上がるというわけです。

経済大国、世界一のアメリカが世界に与える影響は、甚大(笑)なものがあります。「アメリカがくしゃみをすれば、日本は風邪をひく」といったことわざ(?)がある通りです。2008年のリーマン・ショックと呼ばれた金融危機から7年たって、ようやく危機を脱したということなのでしょうね。利上げについては、昨年から盛んにアドバルーンが上がっていたので、市場関係者も冷静だったようです。

しかし、新聞や雑誌を見てみると、アナリストとか評論家とか学者とか称する人たちの意見が、何かバラバラで何を信じたらいいのか、さっぱり分かりませんね。

ある人は、「このまま、日本の株は上昇し、2万円回復は確実。3万円も圏内」と言えば、ある人は「日経平均は1万5000円にまで落ち込むのではないか」と指摘する人もいます。

ラジオを聴いていたら、ある評論家が「米金利上昇によって、ブラジルに投資していたアメリカのファンドが引き上げて、ブラジルの経済が混乱するのではないか」と予想していました。

ブラジルといえば、来年、リオデジャネイロでオリンピックを開く国でしょ?財政破綻したら、五輪開催できるのでしょうか。そうでなくても、競技場施設の工事が遅れている噂が飛び交っているというのに…。

しかし、この話、決して他人事ではありません。

ある週刊誌を読んでいたら、某作家が「このまま、少子高齢化が続けば、日本は2020年以降に財政破綻する」とのご託宣を自信満々に語っておりました。国債や借入金を併せた国の「借金」が1000兆円を超える中、消費税を欧州並みに20%~30%ぐらいに上げなければ日本は破産するといった趣旨でした。

2020年といえば、まさに東京オリンピックが開催される年じゃあーりませんか。

ブラジルの災難を他人事のように見ていたら、確実に火の粉が日本に襲ってくるという予言なんでしょうか?

超破格な腕時計

Hakodate

 最近の新聞を見ていると、やけに、高級時計の広告が目につきます。クリスマスが近いのでプレゼント用なのかもしれませんが、高級時計業界にとっては、年に一度の書き入れ時かもしれません。

 私は、腕時計は1万円ぐらいでも何でも、使えればそれで結構、というタイプでしたが、先日見た映画「007」のジェームス・ボンドが、昔から変わらず、(長期契約で?)「オメガ」の時計をはめているので、ほんの少し、腕時計が気になって、しばしば時計の広告を眺めるようになりました。

 まあ、世界中の男性が憧れる究極のブランド」は、やっぱり、「オメガ」じゃなくて、「ロレックス」なんだろうなあ、と私は確信していました。何しろ、100万円とか200万円、中には500万円以上する代物がありますからね。

 それとも、盛んに宣伝している最近人気が高まっている「ウブロ」もいいかな、「フランク・ミューラー」も変わった文字盤してるなあ、と見るだけでも楽しくなってきました。(とても買えませんから、見てるだけ=笑)

 すると、友人のA君が「ロレックスやウブロなんて目じゃない時計があるよ」というではありませんか。
 「何、それ?」と私。
 「パテック・フィリップだよ、調べてごらん」

 早速、検索してみました。何と、最高3,980万円の時計がありました。398万円じゃありませんよ。マンション1戸買えちゃうじゃありませんか。とんでもない値段です。消費税10%になったら、笑ってしまうほどの税金で、税金額だけで、半年は遊んで暮らせそうです(笑)。

 一体、どんな人が愛用しているのか、調べてみると、出ました、出ました。ヴィクトリア女王、ローマ教皇、アインシュタイン、ワグナー、チャイコフスキー、トルストイ、ブラッド・ピット、ウオルト・ディズニー、そして、プーチン大統領、それに大正天皇、昭和天皇、今上天皇までお召しになっているとは!さすが「世界最高峰」と呼ばれる時計だけあります。

 待てよ、待てよ。出ました。パテックフィリップ創業175周年を記念してつくられた「グランドマスターチャイム」は世界限定7本で、な、な、な、何と3億900万円ですって!

 本当に、一体、どなたがお買いになるのでしょうか?

 昔の「3億円事件」があった頃(1968年12月)、「3億円もあれば、一生、暮らせる」という時代でしたが、あれから50年近く経ち、3億円では時計一本も買えない時代になるとは…。

軽減税率は必要か?

Hochimin

人が真面目になればなるほど、傍から見ると、滑稽に見えることが時たまあります。

政府与党が2017年4月からの導入を目論む消費税の軽減税率を巡る与党内の駆け引きのことです。

結局、「出前・持ち帰り」は8%の軽減税率が適用されることが決定したようですが、何か、新聞の大きな活字を見て、「出張・お持ち帰りは8%」に見えてきました。
失礼! これは大失言で、お詫びして訂正いたします。「出前・持ち帰りは8%」でした。

でも、これ、何か変な感じです。

例えば、ファストフード店で、店内で食べれば10%の消費税が掛かりますが、持ち帰れば、2%安く買えるということになりますが、ということは、「持ち帰り」で買って、外で車座になって食べてもいいってことでしょうね。まあ、車の中ででもいいでしょう。

私も、たまーに、コンビニでソフトクリームを買うことがありますが、これも「持ち帰り」にして、インストアで食べてもいいらしいですね。

何か、煩雑でしょうね、小売り側にとっては。

とにかく、この軽減税率の導入によって、年間1兆円の税収減が見込まれることから、政府与党は、「低所得者向けの施策」費約4000億円をやめることにしたそうです。残りの6000億円の財源の見込みは立っていないそうです。国債発行による急場の穴埋めでは子孫に「禍根」を残すことになるからでしょう。

いやあ、最初は滑稽に思っていたのですが、だんだん深刻になってきました。

どうせ、富裕層はファストフードなんて、絶対に口にしないし、それほど出前を取ることもないでしょう。結局、いずれにせよ、消費税は、貧乏人に皺寄せがくるのです。

どうせなら、均等にして軽減税率なんかやめてしまえばいいんじゃないか、と僕なんか乱暴に考えてしまいますよ。

政府与党の連中は、選挙圧勝を狙って、財務省の大反対を押し切って、消費税8%に留めるのではないか、という噂まで流れています。

いずれにせよ、これから、だんだん、どんどん、住みにくい世の中になっていくのは確かなようです。

アクセス数、マイナンバー、レディ・ガガ

Londre

以前、皆様にお約束しましたように、この渓流斎ブログのランキングをお伝えしましょう。これまで、20,000位前後をウロウロしていたのに、昨日初めて、4ケタの何千番台に上昇したのです。今、gooブログには233万9284件が登録されているようですね。以前は、150万件ぐらいでしたから、随分、増えましたね。今回、9000番台でしたが、初めて10,000台を突破しましたので、素直に喜びませう(笑)。

◆過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)

日付        閲覧数    訪問者数    ランキング

2015.12.14(月) 298 PV 104 IP  9506 位 / 2339284ブログ
2015.12.13(日) 188 PV 78 IP  13745 位 / 2338369ブログ
2015.12.12(土) 128 PV 72 IP  16712 位 / 2337497ブログ
2015.12.11(金) 113 PV 53 IP  25614 位 / 2336607ブログ
2015.12.10(木) 180 PV 76 IP  16198 位 / 2335606ブログ
2015.12.09(水) 141 PV 70 IP  16750 位 / 2334608ブログ
2015.12.08(火) 147 PV 70 IP  18171 位 / 2333747ブログ

◆マイナンバー

マイナンバー制度が来年1月から始まるそうで、よく分からないので、本屋さんで立ち読みしてみました。何社かの出版社から雑誌の特集も含めて出ていました。でも、何となく「帯に短し、襷に長し」といった感じで、結局、マイナンバーの本は買わず、代わりに「知らないと絶対損するお得ワザ ベストセレクション」(マイウェイ出版=880円)というムックを買ってしまいました(笑)。「誰でもできる節約&便利な暮らしとお金の裏技を集めました!!」そうですから、いつか、また、機会があれば、ご紹介しましょう。

さて、マイナンバーですが、ある出版社に「Q&A」方式で載っていた一つに、「通知が来たら、必ず申請しなければいけないのですか?」という質問がありまして、その答えが「しばらく様子見しましょう」ですからね(笑)。

しかし、サラリーマンでしたら、必ず、職場で番号を聴かれるそうです。扶養家族も含めて。勤めていれば、バイトでもパートでも、マイナンバーを聴かれるそうです。その代わり、もう引退した仕事していない年配者や子供の申請は、無理することはない、というアドバイスにも笑ってしまいました。

とはいえ、老人は、特に、病院に行く機会が多いでしょうから、申請せざるを得ないでしょうね。

まあ、独裁者が歓びそうな「国民総背番号制度」が始まるということなのでしょう。

◆レディ・ガガ

ラジオを聴いていたら、トニー・ベネットとレディー・ガガがデュエットで唄う「The lady is a tramp」が、かかり、なかなか聴き応えがあって、感心してしまいました。早速、もう一度、ユーチューブで見てみました。

実は、私は、レディー・ガガについては、その奇抜なファッションとメイクに、かなり違和感を覚えて、いくら大人気とはいえ、ご遠慮申し上げていたのですが、この曲を聴いて、初めて彼女の歌唱力に感服してしまったのです。実にいいです。

今は便利な時代で、ちょっと検索すれば、歌詞を和訳している人もいますし、この曲について、色んな情報が載っています。

例えば、この曲の邦題は、「気まぐれレディ」で、1937年上演のミュージカル『青春一座(Babes in arms)』の挿入歌。1939年に映画化され、ジュディ・ガーランドが歌っているそうです。作曲は、リチャード・ロジャース、作詞は、ローレンツ・ハート。だから、この歌の歌詞の中で、急に、ヤンキースのジータの話から、ロジャースとハートが出てくるんですね。

調べたら、この曲は2011年にリリース。もう4年も前じゃありませんか。大学生なら卒業して就職する時間(笑)。時の経つのは早いものだという、相変わらず陳腐な使い古された言葉しか思い浮かびません。

松島屋の豆大福

松島屋の豆大福

うまいめんこい村のへこ作村長です。

「いよ! 松島屋!」

歌舞伎の片岡仁左衛門ではありません。あちらは「松嶋屋」ですが(笑)。

こちらは、誰がいつから言われ始めたのか分かりませんが、「東京の三大豆大福」の一つと言われる泉岳寺の「松島屋」の豆大福です。(ちなみに、あとの二つは、原宿の「瑞穂」と護国寺の「群林堂」=いずれも未経験=らしいです)

私は、訳ありで、「パシリ」になってしまいましたので、陋屋から自転車で30分も掛かる百貨店で、特別に、あの泉岳寺の松島屋の豆大福がお一人様5個まで買えるということでしたので、走って買いに行ってまいりました。

1個171円。何しろ、本店の泉岳寺まで行けば、ウチからの往復電車賃だけで10個は買えてしまいますからね(笑)。

売り出し時間の25分前に到着しましたら、既に長蛇の列。暇人が30人以上並んでいました。「こりゃ、吃驚」と並んでいるうちに、お店の人が「整理券」なるものを配り始めました。お一人様5個まで、300個限定販売だったからです。後ろを振り返るといつの間にか、長い列。結局、発売5分前には「完売」してしまいました。

扨て、肝心のお味ですが、はっきり言って、期待があまりにも大き過ぎたのか、その期待を超えることは残念ながら、できませんでした。むしろ、そこら辺にある梅林堂の豆大福の方が美味しい感じがしました。

アタシの舌がおかしいのですかねえ?

でも一体、いつ、誰が「東京の三大豆大福」を決定したのでしょうか?

泉岳寺といえば、今日は、忠臣蔵の討ち入りの日でしたね。そんな日に松島屋の豆大福とは…。

フランス極右勢力の行方

Paris

日本人では私だけが注目していたと思われますが(笑)、フランスの地方圏(州)議会選が14日に第2回決戦投票が行われ、第1回投票で劇的な大躍進を遂げた極右政党「国民戦線(FN)」が、全地域で、第一党を獲れなかったようですね。つまり、本土全13州、全敗です。

こうみえても、フランスの選挙制度について、私は全く詳しくないのですが(笑)、全地域でなくても、過半数の地域でFNが第1党になると、もちろん発言力は高まるし、権力が集中しますし、マリーヌ・ルペン党首が大統領になる可能性も出てくるということでしょうね。今回も敗れたとはいえ、40%以上の票を獲得しています。

しかし、何やらオランド大統領は、ずる賢い(?)を手を使って、票が割れないように、マリーヌ・ルペン氏が出馬した北部と、彼女の姪のマリオン・マレシャルルペン氏が出馬した南東部には、政権与党の社会党の候補者を出さず、ライバルの共和党を中心とした右派連合へ票が流れるように画策したようです。

左派とか右派とか何なのか、さっぱり分かりませんね。

そもそも、富を一部の人に集中させずに、国民に広く行き渡るように社会福祉も充実させて、雇用を促進することが、社会党のイデオロギーのはずですが、どこの国でも相変わらず、格差が広がり、失業率も増え、移民の2世や3世も含まれるテロリストの恐怖に脅かされるフランス人が、「移民排斥」を訴える極右思想にかぶれないでいられない気持ちは分かります。

米国でも、テロ事件があり、共和党の大統領候補のトランプ氏も「移民排斥」を訴えて物議を醸しだしていますが、彼も極右に近いかもしれません。

このように、世界の先進国が自己中心的な保護主義と閉鎖主義と愛国主義だけが蔓延したら、どうなっていくんでしょうかね?寛容の精神が失われ、弱肉強食で、いつも、テロの恐怖に脅えて暮らしていかなければならなくなるのでしょうか?

やはり、よく分かりません。でも、日本で、もし、ISによるテロ事件が起きたとしたら、やはり、「移民排斥」運動が盛んになると予想できますが。。。