AMがFMになり、FMが増えて、どないなってん?

insouciance

 私こと渓流斎は、此処におります。
 
 今年で「渓流斎日乗」も10周年になります。ちょうど10年前の2005年3月に帯広で始めました。そんな、おめでたい年に「失踪」なんかしてしまい、ブログが消えて、アドレスの引っ越しも、これで、実に「4回目」です。

 昨晩も、本当に久しぶりに、I さんから電話があり、「色々と噂は聞いておりますが、ブログはどうなりましたか?」とのご下問がありましたので、新しい、このアドレスをお伝えしておきました。 I さん、わざわざご連絡有難う御座いました。

 最初に開設した「旧・渓流斎日乗」は、いまだ健在で電脳空間に残っておりますが、300万回アクセスを目指していた「渓流斎日乗」は、私の手違いで、消えてしまいました。このブログには本当に色んなことを書いていたので、私も「備忘録」として、自分で検索して読んだりしていたのですが、永遠に消えてしまいました。

 人生の儚さを感じますねえ(笑)。「一日一生」です。

 ま、気を取り直して、「新・渓流斎日乗」を先月から始めています。アクセス数が増えていけば、「新」は取るつもりです。此処が唯一の「公式ブログ」になりますから、皆様におかれましても、御喧伝お願い申し上げます(笑)。

 さて、私は「ラジオ少年」でしたが、いつの間にか、AM放送がFM放送を始めたんですね。全く知らなかったのですが、先週の12月7日(月)から「TBSラジオ」と「文化放送」と「ニッポン放送」が、今までのAMと併せて、スカイツリーからの空き電波を使って、FMに進出したのです。新聞の番組欄にも両方併記していますので、ご参照ください。(関東近辺地方の話ですみません)

 やはり、失礼ながら、AMより、FMの方が音質がいいですね。しかも「ステレオ」です(笑)。特に、ニッポン放送は、私の住んでいる僻地ではAMではキャッチしにくかったのですが、FMにすると、クリアに聴こえます。

 以前のように、夜の会合に出ていたら、こんな情報は事前にキャッチしていたでしょう。やはり、情報は「口コミ」ですね(笑)。
 
 FM放送といえば、昔はNHKとFM東京(現FM TOKYO)の2局しかなかったので、選びようがなかったのですが、今は選択肢が多くなりすぎました。テレビも100チャンネルぐらいあるケーブルテレビがあると聞きます。それに加えて、ネットで、ニュースや動画が見られます。

 人間、誰しも24時間しかありませんからね。全部聴いたり、見たりすることは不可能です。本を読む時間、映画や観劇や展覧会に行く時間も欲しいところです。

 皆様、如何お過ごしですか?と手紙の文章のような質問をしたくなります。

 

パソコン放浪記

 souciance

「おっかしいですね。まるで借りてきた猫ですね」

 このブログで何回か書かさせて頂きましたが、小生が使っているパソコンの調子が悪く、作業中でも、急に「ツー」と変な音を出して電源が切れてしまいます。以前は、2時間に1回ぐらいあるかないかでしたが、最近は、10分ぐらい、昨日なんかは3分ぐらいですぐ切れてしまうのです。

 そこで、仕方なく電気チェーン店に修理に持ち込んでみました。そしたら、その店の人はとても親切で、色々と調べて下さり、電源やバッテリーに異常なし、変なソフトが入っていない、ウイルス対策もしっかりしていて大丈夫だと、言ってくれたのです。

 そして、何よりもおかしいのは、持ち込んで、店員さんに検査してもらっている間、30分以上熱心に診てくれたのですが、一度も電源が落ちないのです。
 そこで、最初の「おっかしいですね。まるで借りてきた猫ですね」という発言が、私の口から自然に出てきたのです。

 お店の人によると、考えられるのは、基盤の劣化で、修理に出すと、8万円ぐらいかかるというのです。しかも、基盤を換えても直る可能性が100%というわけでもなく、今度はハードディスクの調子が悪くなる可能性があるというのです。

 「それなら、新しく買い直したらいいかもしれませんね。最新の『ウインドウズ10』なら17万円台、半年前の『ウインドウズ8.1』なら14万円台で買えます」と、親切に教えてくれました。

 「大体、パソコンには寿命がありまして、5年から10年ぐらいですかね」と店員さんは仰りましたが、私のパソコンは、「ウインドウズ7」なんですが、ちょうど5年でした。ウイルスバスターも途中で更新して2017年まで有効期限がありますから、それぐらいは持つかなあと思っていたのですが…。

 それでも、もしかして、今でも、20年近く「XP」を使っている人が世の中にいるのかもしれません。

 はっと気が付きました。マイクロソフトもメーカーも、10年未満で壊れるような製品をつくっているのではないか。MSも半年ごとに新しいソフトを発表し、半永久的に、「世界支配」しているのではないかー。そんな気がしてきました。

 今もこれからも、パソコンなしでは仕事ができない時代になりました。何も我々は、ビル・ゲイツ組一家のために生きているわけではないのに、何か、騙されているか、搾取されているような気がしてなりません。

 パソコンもスマホもない時代が懐かしくなりました。

実体よりも皮相

京都・南座
 
 やれやれ、ですよ。

 パソコンの調子が悪くて、作業途中で、プツリと電源が切れてしまうのです。
 その度に大事な時間をロスして、溜息ばかり出ます。
 電源切れが5、6回続くと文章も消えてしまい、またいちからやり直しですから。
 結局、タブレットかスマホで書き直します。

 さて、またまた、京都にお住まいの京洛先生から、冬の風物詩が贈られて来ましたので、アップします。

 …今、京都は、南座の吉例「顔見世」興行をやっていますので、その写真を添付します。
 先月30日から始まり、今月26日が千秋楽ですが、特別席は2万7千円、最低の4等席でも5千円もするのですから、とても庶民が見に行ける代物ではありません(笑い)…。

 そうですね。「高嶺の花」ですね。庶民は、なかなか見に行けませんね。

 …「四代目中村鴈治郎襲名披露」の最後を飾る公演ですが、芸能マスコミは、派手な、人気役者の市川海老蔵の弁慶、片岡愛之助の富樫が演じる「勧進帳」に、どうしても流れるようです。
 スポーツ紙、芸能マスコミは愛之助と、そのお相手の〇〇が楽屋見舞いに行き、梨園の大幹部、幹部諸氏に結婚する旨の挨拶をして回り、老舗〇〇の干菓子を持参したとか、そう言う話です(笑い)。…

  ○に入る言葉が、私には分かりません。(笑)

 …やはり、芸能界は「明るい話」は、より明るく、「暗い話」は、いつの間にか、派手にすることで、暗さが消滅する構造、仕組みになっています(笑)。折角の「襲名興行」も、賑やかな話が出てくると、どちらが主役、中心なのか分からなくなるのです(笑)。世の中とは、実体、実質、中身ではなく、皮相が持て囃されるのです(笑)。…

 「実体よりも皮相」ですか…。うーん、今の世を活写した言葉ですね。

川本三郎著「荷風と東京『断腸亭日乗』私註」

 富士山

哺下、掃苔事業を敢行せんとて、大井川渡り、駿府まで早飛脚を飛ばしたリ。
長年の夢叶ひしけるに、そこはかとなく安堵するを覚ゆ。

一昨日、川本三郎著「荷風と東京 『断腸亭日乗』私註」(都市出版)をやっと読破しました。やはり、月刊「東京人」に3年間連載され、さらに加筆したもので、初版は1996年9月5日、もう20年近く昔に出版されたものです。

でも、この本は「決定版」といえば大袈裟ですが、荷風研究では第一人者の秋庭太郎の説を否定したり、「『断腸亭日乗』は(荷風が私淑した)成島柳北の『航薇日記』の影響がある」という丸谷才一の説に賛同したり、当時入手できた全ての参考文献に目を通したと思われます。「断腸亭日乗」に挑戦するのなら、必読の入門書でしょう。

荷風といえば、今はもうあまり、読まれませんが、かつては、必読の作家として、多くの人に愛読されていました。私も、「あめりか物語」「ふらんす物語」「つゆのあとさき」「墨東綺譚」など、代表作は若い時に読みましたが、正直、あまり、感銘しませんでした。恐らく、理解できるほど、人生経験も少なかったし、何か懐古趣味的なお爺さんの繰り言のような気がしてたからです。しかし、逆に、荷風は、人生の辛酸を嘗めた中年以上でなければ、その「良さ」が分からないと悟りました。

「日乗」は、後に出版することを前提にしたのに、荷風散人は、私生活を赤裸々に綴ります。その、女性遍歴の凄まじいこと!これまで関係した女性の「データ」まで、細密に残しています。荷風散人は、偏屈なおじさんですから、人があまり行かないような陋巷や裏道やうち寂れた街を徘徊します。とにかく、毎日のように、全財産の入った鞄と傘を持って散歩します。

まさに歩く人です。理由と目的は、荷風は、独身だったので、食事を取るのに外に出なければならなかったから。そして、女性漁り(笑)。戦前は、公娼制度があったのにも関わらず、怪しげな私娼の魔窟を捜して、入り浸ります(「玉ノ井」=戦災で消滅=は、荷風が、有名にしたようなもので、太宰治や檀一雄らも通うようになった、という記述には微苦笑してしまいました)。あとは、江戸時代から、本まで出版されるほど人気のあった掃苔趣味です。これは、文人墨客の墓などをお参りすることで、荷風は、敬愛した師匠の上田敏や森鴎外らをはじめ、この本で、初めて知りましたが、江戸時代の文人館柳湾や大沼竹渓・枕山、大田南畝、荻生徂徠らの墓までお参りしています。

荷風散人は、持病を持ちながらも、当時の平均寿命としては、長生きできたのも、散歩で身体が鍛えられたせいだと思いました。

荷風は食事や喫茶で、銀座や浅草などの繁華街にも頻繁に出没します。この中で、銀座の「ラインゴールド」が出てきたので、びっくりしました。戦前、スパイ・ゾルゲがよく通っていたドイツ・バーで、ゾルゲはそこで、日本人妻となる石井花子と出会います。昭和初期なので、ゾルゲと荷風は、もしかして、その店ですれ違っていたかもしれません。

もっとも、この本の著者は、ゾルゲ事件に興味ないのか、全くこのことについては、触れていませんでしたが。

【追記】
この本で一番可笑しかったのは、「日乗」昭和4年12月7日に記された「私娼媒介所開業の案内状」の文面。

…モデルになるやうな品物も手近にたくさん御座ますから、御散歩の節お立寄り下さいまし…

悲しい出来事

夕焼け

悲しい出来事が一つ。

小生が大層お世話になった出版社の社長さんが自己破産してしまい、その社長さんは現在、行方不明だというのです。

社員3~4人のいわゆる小出版社で、戦後まもなくの設立ですから、創業も70年近い老舗です。人文、社会科学系の堅い書物が中心なので、巷間で言われる通り、学生さんの活字離れの影響でしょうか。

ふと、電車の車内を見渡すと、誰一人、新聞や雑誌や本を読んでいない。皆、スマホに夢中にになっています。

そういう私もそうです(笑)。

私の同年輩の友人二人も出版業を営んでいます。もちろん、一人か二人の零細出版社ですけど。

出版不況と言われて久しいですが、タレントさんが芥川賞を取ったりすると、200万も300万も売れる時代、世相、国民です。

何とかならないものかと思いますが、時代が、世代が、イノベーションが、何もかも、変わってしまったということでしょうか。

「007 スペクター」は★★★★

Paris

何を隠そう、とは言っても、別に隠す必要もないのですが、私は映画「007シリーズ」の大ファンで、大人げもなく(笑)小学生の時から観ております。全作を観ています。もっとも、子供の時は、映画館には行けませんから、テレビで見ていましたが。

けれど、確かに全24作を観ています。そして、細かい内容は全部忘れています(笑)。でも悲観してはいけません。また、新たに、新鮮な気持ちでビデオを観られるという特権を持つことができるということですから(笑)。

扨て、今鳴り物入りで、ロードショー公開中の最新作「スペクター」を観てきましたよ。

ジェームス・ボンド役は、やはり、初代のショーン・コネリーがあまりにも恰好良すぎて、ナンバーワンだと思いますが、6代目のダニエル・クレイグもなかなかのものです。第4代ティモシー・ダルトン、第5代ピアース・ブロスナンとハンサムが続いたので、クレイグはどう見ても、真逆(失礼!野性的と書けばよかった)。あまり期待していなかったのですが、彼の第1作の「カジノ・ロワイヤル」と観ると、何か一番ボンド役にふさわしいような、人間味を感じて、すっかりファンになってしまいました。

「スペクター」はよかったですよ。難癖つければ、もう少し短くしてもいいかな(つまり間延びするシーンがあったということ)と感じましたが、まあ満足な出来でした。最初から、荒唐無稽なフィクションだということは分かっていても、ハラハラドキドキ。どんな銃弾の嵐を浴びても007は死なないですからね(笑)。

最初の「つかみ」のメキシコの「死の祭り」(確か)のシーンは、どうやって撮ったのか、凄いアクションで度胆を抜かれてしまいました。

どう考えても、本物の祭りに潜入して撮影できるわけがなく、要するに多分、あれだけ多くのエキストラを集めたということでしょう。もしかしたら、CGかもしれませんが、とにかく「製作費をかけているなあ」と圧倒されました。

これから観る皆さんに遠慮して内容については、触れないことにしましょう。

ただ、一点だけ、気になったことがありました。それは、「食事する場面」が一つもないということです。もちろん、お決まりのドライ・マティーニなどお酒を飲むシーンはありますが、レストランが出てきても、食べ終わった後、何か食べ物を美味しそうに、もしくは淡々と食べるシーンがないのです。それに舞台となっている場所が、砂漠のど真ん中だったり、雪深い山奥だったりして、コンビニがあるわけでなく(笑)、「どうやって食糧を調達するのだろう」と思ってしまいました。

かつての007シリーズも食事のシーンは出てきたでしょうか?全作観ても、私は忘れています。読者の皆さんの中には小生より「マニア」がいることでしょうから、コメントでご教授ください。

最後に、ボンドガールは、昨年観た「アデル、ブルーは熱い色」に主演したフランスの女優レア・セドゥーでした。彼女がボンドガールに抜擢されたというゴシップ記事を昨年読み、是非観たいと思っていたのですが、やはり、良かった。ボンドガールにピッタリでした。

007シリーズが続いているのも、product installation(確か)と言って、車や時計などの小道具に製品を忍ばせて、「宣伝費」として莫大な製作費の穴埋めをしているからでしょう。今回もボンドは、オメガの時計に、トム・フォードの高級スーツをばっちり決めてました。あ、宣伝の尻馬に乗ってしまった!(笑)

儲かる成長産業

the bigining of the world?

私の最寄り駅の近くに、半年以上前から建設していた建物が完成して、昨日、そのお開きパーティーを派手なタレントさんを呼んで、盛大に執り行われていました。

その建物は、豪華絢爛といいますか、アールデコ風で、正直言えば、成金趣味のグロテスク(笑)。「一体、何が建つのだろうか?宝石店か何かなあ?」と思っていたら、完成して吃驚。何と葬祭式場だったのです。

テレビでもCMを流しているあの有名な「チェーン店」です。

私も、そりゃそうだろうな。今時、非正規雇用が4割を超えて、結婚したくても結婚できない。それに比べて、有名無名関係なく、お金持ちだろうが、貧乏だろうが、人間、確実に死にますから、結婚式場より、こんな堅実な商売はない(失礼!)

今は、高齢社会で、「予備軍」が沢山余っていますからね。成長産業です。

話は、変わりますが、私が通勤で利用している某鉄道線は、春先まで、車内の電灯が、福島原発事故の影響で、「半分」しか、点灯していなかったのに、いつのまにか、全部の電灯が点灯しているのです。私の住む地区は、辛うじて、原発は再起動していないんですけどね。

理由は、分かりませんが、原発がなくても、大丈夫だということでしょうか。それとも、日本人は忘れやすい民族だということなのでしょうか。

アクセス数の件

 パリ

「ブログ教」様 早速のコメント、有難う御座います。

アクセス数のご要望でしたので、早々に「訪問者数」を左隅に設けることにしました。ただし、順位は分かりません。無料版のせいか(笑)、ランキングは非表示になっていて、主宰者だけは見られることができます。

もし、順位がお気になるようでしたら、たまに、下のようなランキングをコピペすることにしましょう。ただ、あんまり正確ではないそうですよ(笑)。

あと、「訪問者数」は、ある人が、渓流斎ブログ内で、ページを移動したりするだけで、その度に「ページビュー(PV)数」が増えてしまいますので、ご注意ください(笑)。

◆過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)

日付       閲覧数  訪問者数  ランキング

2015.12.05(土)  330 PV  89 IP  11016 位 / 2330798ブログ
2015.12.04(金)  184 PV  75 IP  15488 位 / 2329995ブログ
2015.12.03(木)  128 PV  70 IP  14322 位 / 2329194ブログ
2015.12.02(水)  159 PV  74 IP  13567 位 / 2328366ブログ
2015.12.01(火)  138 PV  67 IP  15833 位 / 2327517ブログ
2015.11.30(月)  109 PV  60 IP  20940 位 / 2326801ブログ
2015.11.29(日)  190 PV  81 IP  11569 位 / 2326077ブログ

渓流斎ブログ再開の謎

新都心

渓流斎ブログを再開して数週間。人間、欲深いもので、「かつて」の読者の皆さまにもう一度、目を通して頂きたいという欲求にかられてしまい、他人様の迷惑顧みず、「引っ越し」の連絡をさせて頂いております。

「かつて」の渓流斎ブログは、何処に消えてしまったのでしょうかね?その理由については、何度か御説明していますが、しつこいようですが、繰り返します。

この夏、「疾風怒濤」の諸般の事情がありまして、身辺整理をせざるを得なくなりました。特に金銭的に。そこで、殆ど全く使っていなかったgooの有料メールを解約したところ、ブログまで消えてしまったのです。

後から、「規約」を読んでみましたら、ほんとに小さい細かい字で、「ブログも消滅する」と書いてありました。

でも、あの、300万アクセスになろうとしていた渓流斎ブログは、何処に行ってしまったんでしょうかね?あのブログは、文字通り、小生の「安否確認情報」になっていたので、多くの皆さまには、御心配と御迷惑をお掛けしてしまいました。

最初は、うまずいめんくい村の赤羽彦作村長のお勧めで、F社のブログで再開しましたが、F社の場合、写真のバイト数の制限があり、何と言っても際どい宣伝がポップアップしてくるので、書きづらかったのです。

そこでまた、このgooブログに戻ってきたわけです。今回は無料版ですが…(笑)。

「サクラ」行為に励んだ結果(?)、早速、色んな方からコメント戴き、有り難うございました。

どなたか、全く想像もつきませんが、というのはウソで、あの人かな、この人かな、と思われる方が、コメントして下さり、景気づけになっております(笑)。ま、皆さまも、渓流斎ブログで遊んで下さい!

改めて、御礼申し上げます。



慈善団体のからくり

 ロンドン

私は絶対にやらない(笑)「フェイスブック」の創業者のマーク・ザッカーバーグ氏が、保有する自社株の99%を「社会貢献活動」のために寄付するという美談が話題になりました。何しろ時価総額約450億ドル(約5兆5000億円)ですからね。見上げたものです。

米国では、このような「寄付」行為は、富裕層の間では当り前のようにみなされています。一番有名なのは、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が設立した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」で約5兆円の基金を集め、世界100カ国以上で感染症撲滅や教育資金に使われているそうです。

あのウォーレン・バフェト氏も社会貢献活動に寄付する運動をはじめ、マイケル・ブルームバーグ前NY市長らも賛同しているそうです。

とても、素晴らしい美談です。あまり寄付行為をしたがらない日本の大金持ちの人々には見習ってもらいたい、と思っていました。

と、「過去形」で書きました。

ザッカーバーグ氏の美談を聞いて、私は最初から「何か、胡散臭いなあ」と、確信していたのです。一般紙の報道では、「米国では寄付行為は税控除などの優遇措置がある」という背景を簡単に触れていましたが、これだけでは足りない。何かもっと詳しいことを知りたいな、と思ったところ、ありました、ありました。

あの超有名な長谷川豊氏のブログ記事「Facebook創業者のM・ザッカーバーグ氏の寄付は「いい話」でもなんでもないという現実 」です。

なるほど、この記事によると、(あの苫米地氏の説ですが)米国では相続税が40%も取られるため、もし、仮に万が一のことが起きたとき、生まれたばかりの娘さんは2兆円の相続税を払わなければならない。しかし、「慈善団体」を設立して、夫妻や娘がその団体の理事なり、役員になれば、5.5兆円まるまる自分たちのままにはならないが、運用次第では、年間たとえば2%の利益が出れば、それだけで、毎年1000億円以上の大金が転がり込んでくるというのです。

ま、そういう「からくり」だったということですね。大金持ちがそんなに気前がいいわけありませんよね。

でも、普通なら、年間1000億円も使いきれませんよね?

いずれにせよ、「慈善活動」「社会貢献」といっても、「節税対策」だったとは…。この説には十分納得してしまいました。