囲碁7冠とは何ぞや?

場面ごとのご挨拶  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 毎日、糠に釘を刺すような作業をしているのかと思いましたら、今日はたくさんのコメントを頂き、誠に有難う御座いました。

 皆様からのコメントだけが、暗闇の中を差すお導きの光でもあります。客観的にもなれますし、嬉しい限りです。

 明日から、ついに待ちに待ったゴールデンウイークに突入します。もし、貴方がいい会社に入っておられれば、中日も休みを取って、1週間、いやいや、4月29日から5月8日まで10日間も休暇を取れるかもしれません。

 そうなると、懐に余裕がある方なら、海外旅行に行くでしょう。都知事さん並みにファーストクラスに乗って、1泊20万円ぐらいの超高級ホテルにでも泊まりますか。

 でも、あたしゃ、今年は自重します。遠出はせず、自宅謹慎ですかね(苦笑)。本を読むか、映画を観るか、美術館に行くかぐらいしか、思いつきませんが、普段の運動不足を補って、高名な経済評論家さんのように、ライザップでもしてみますかねえ。

 私は、昨年と比べて、10キロも太りましたからね。いえいえ、ご安心ください。昨年は10キロも痩せてしまったので、元に戻ったということだけです。(笑)

 遥かなる山脈のもとで  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 さて、今日書きたいことは、プロ棋士の井山祐太さんが、26歳の若さで前人未到の囲碁の7冠を獲得したことです。

 最初にお断りしておきますが、囲碁は、私は全くの素人で、打ち方も何も分かりません。まあ、勝負事が嫌いなのか、人生を勝負しているから、他の勝負事をしないと決めたのか、自分でも分かりませんが、とにかく、囲碁も将棋も麻雀もパチンコも何もやらないつまらない人間です。ついでに、競輪、競馬も競艇も。
 
 それでも、史上初の7冠制覇のニュースには、ひどく感動しました。

 皆さん、ご存知のように、囲碁の7冠とは、名人、棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖、十段の七つのタイトルを指します。

 実は、私は、そのタイトルそのものよりも、むしろ、バックにどこのマスコミが就いているのか、そちらの方が興味があります(笑)。

 調べてみたら、以下の通りでした。ついでに、賞金順で並べてみます。

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 (1)「棋聖戦」( 読売新聞社)    1976年創設  優勝賞金  4500万円
 (2)「名人戦」( 朝日新聞社)    1976年          3700万円
 (3)「本因坊戦」(毎日新聞社)   1940年          3200万円
 (4)「王座戦」 (日本経済新聞社)  1952年          1400万円
 (5)「天元戦」 (ブロック紙3社連合)1975年         1300万円
 (6)「碁聖戦」 (新聞囲碁連盟)   1975年          800万円
 (7)「十段戦」 (産経新聞社)    1961年          700万円

 この中で、「ブロック紙3社」というのは、北海道新聞、中日新聞(東京新聞)、西日本新聞の3社のことで、この3社は部数も全国紙並みに多く、記事も交換したりして補完しています。

 「新聞囲碁連盟」というのは、河北新報、新潟日報、信濃毎日新聞、静岡新聞、北國新聞、京都新聞、山陽新聞、中国新聞、四国新聞、高知新聞、熊本日日新聞、南日本新聞、沖縄タイムスの13紙で、いずれも共同通信のニュース配信を受けている地方新聞です。ローカル紙とは言っても、「日本のドイツ」と呼ばれる長野県の信濃毎日新聞は47万部も発行されています。

 優勝賞金は、さすが「世界一の発行部数1000万部」を誇る(今は800万部も切るという説も)読売の棋聖戦が4500万円ですか。産経さんの十段戦の700万円は、部数に比例するのでしょうか。

 新聞社が、囲碁の棋士戦を主催するのは、勿論、新聞拡販のためです。新聞に初めて棋譜が掲載されたのは明治11年の郵便報知新聞だと言われてます。郵便報知は、その後、報知新聞となり、戦後は、今の読売新聞が吸収。本社は有楽町駅前の「ビックカメラ」(前そごう百貨店)にありました。だから、ビックカメラの階上に「読売会館」が大家さんの印としてあるわけです。

 これで整理して少しはスッキリしましたが、井山さんのことは何も書いていません(笑)。

 これでも、坂田栄男さんとか、林海峰さん、藤沢秀行さん、趙治勲さんは知っていますが、古過ぎますか?(笑)

 最近は、張栩(36)、山下敬吾(37)、高尾紳路(39)、羽根直樹(39)の各氏を「四天王」と呼んでいたらしいですね。

 井山さんは、その四天王を破っての7冠達成ですから、偉業ですね。報道によりますと、井山さんのスタイルは「過激」なんだそうです。まあ、囲碁は陣地分捕り合戦みたいなもんですから、相当、凄い碁を打つことでしょう。

 それにしても、7冠獲るのは大変ですが、それを保持するのも、想像を超える並々ならぬ体力と精神力がいることでしょう。7冠の賞金総額1億5000万円は、安いぐらいです。

 井山さんが、30代の四天王を破ったということは、20代の同世代に敵なしで、これから先、孤独のレースが続くかもしれません。

 先ほど、週刊誌を読んでいたら、「井山さんが7冠を獲得できたのは、離婚したおかげ」なんて書いてありました。さすが、新潮さん、そのえげつなさには、思わず引き込まれて読んでしまいましたよ(笑)。