「住友銀行秘史」 東京三菱は大嫌い

伊太利亜ヴェニス

私は、最近、銀行ほど阿漕で悪どい商売はないと思うようになりました。

特に、個人的に東京三菱UFJ銀行銀座支店には嫌な目に遭ったので、大嫌いです。

何しろ、奴らが「ドブ」と陰で蔑むカモからタダ同然で仕入れてきた商品(カネ)を転がして、莫大な利益を得ているのですからね。

しかし、哀しいかな、素人には奴らが実際に何をやっているのか正確なことが分かりません。

そこに飛び出してきたのが、今年話題になった國重惇史著「住友銀行秘史」(講談社)です。経済犯罪史に残るイトマン事件を縦軸に、銀行業界の裏話が、しかも実名でふんだんに織り込まれているので、これ程面白い読み物もありません。

私は、市民税特別還付期限付無償貸与制度、と書くと何か小難しいですが、要するに図書館で新刊を順番待ちで予約したところ、やっと昨日、手元に届いたので、早速読み始めました。

ですから、まだ、10ページほどしか読んでいません。それでも面白いですね。

このエリート臭に凝り固まった鼻に付く胡散臭さが堪らない(笑)。

著者は1968年、最高学府の経済学部を御卒業されて住友銀行に入行された自信家で、最初から頭取を目指しておられました。

その野心も半端じゃないですね(笑)。まるで、最初から暴露本を書く目的で、膨大なメモを残しているかのようで、それが、今回の「作品」に繋がったわけです。

著者は、Mof担と呼ばれる大蔵省(当時)の銀行局長を誑かして、宣撫したり、折伏したり、機密情報を流したり、奪ったりする銀行業とは懸け離れた秘密調査部員のような裏仕事をしてきたせいか、さすが情報通といった感じです。

ただ、イトマン常務で、事件の主役として実刑判決を受けた伊藤寿永光氏に関しては、巨悪の権化のような、噂に基づいたことばかり書いているらしく、この点に関しては、版元講談社のライバルである新潮社が発行する週刊誌の中で、伊藤氏が、名誉毀損で訴えるような趣旨の発言をしておりました。

ムフフフ、住友屋、おぬしも悪やの~