19世紀人と20世紀人と21世紀人と対戦した男

新京Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

私は、将棋も囲碁もゲームもパチンコも賭け事はやらない実につまらない人間ではありますが、昨日東京都渋谷区の将棋会館で行われた史上最年少棋士と現役最年長棋士との対戦には、さすがに固唾を飲んだわけではありませんが、注目しました。

 史上最年少の14歳2カ月でプロ入りした藤井聡太四段と76歳の現役最年長棋士の加藤一二三(ひふみ)九段との竜王戦の予選です。

 年の差62歳ですか。公式戦では最大の年の差らしいですね。

 多くのマスコミは、これがプロデビュー戦の藤井四段を中心に報道していましたが、あたしゃ、76歳にもなってまだ現役で頑張っている加藤九段の方に注目していましたね。

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 話題が話題を呼びましたが、結果は藤井四段の勝利。将棋に詳しくないので内容は省略(笑)。

 対戦後、藤井四段は「加藤先生と対局できて勉強になった。竜王や名人といったタイトルを取りたいという気持ちが強いが、実力がまだまだ足りない」と語り、加藤九段の方は「大変すばらしい才能の持ち主だと戦って分かった。うまく負かされた」と話したそうですが、私は、敗者となった加藤九段の潔さに感服しましたね。

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 62歳差は自分の孫のような年で、スポーツの世界なら、すぐさま引退を表明して、次の世代に託すかもしれませんが、加藤九段にはまだできる限り続けてほしいものです。

 報道されている通り、加藤九段は、藤井四段に破られる前の史上最年少棋士でした。

 藤井四段と同じように中学生として、詰襟でプロデビューしたらしく、当時対戦した相手は、明治の19世紀生まれの棋士も多かったようです。

 あるメディアでは、「加藤九段はこれで、19世紀生まれと20世紀生まれと21世紀生まれの三世紀に渡る棋士と対戦したことになる」と大袈裟に書いていましたが、私は、こういう話が大好きなので、ついつい引用してしまいました(笑)。