賭博解禁、万歳だ

伊太利亜ヴェニス

「年金制度改革法案」「IR法案」なぞと、多分、頭の良いエリート官僚さんが名付けるから理解できないのです。

はっきりと、「年金減らし法案」「カジノ解禁法案」とはっきり言えばいいんです。

碌な審議もしないのに、「数の横暴」で、この二つの法案はほぼ同時に実質上、あれよあれよという間に成立してしまいました。所詮、今の為政者を選んだのが日本国民ですから、民主主義万歳てなところでしょうか。

経済成長に貢献しない、生きていても無駄で邪魔な爺さんや婆さんには早く死んでもらわなければなりません。それでもしつこく生きる輩は、何で国家が面倒みなきゃいけないの?ーてな感じですかね?

いくら国家でも、殺人を犯すことはできませんから、生かさぬように、殺さぬように、でいくしかないのです。

そして、カジノは賭博です。初めっから、一番儲かるのは胴元に決まっているのです。「楽をして儲けて遊びたい」「自分は特別だ」「自分は幸運だ」「自分は冷静だから、馬鹿な依存性になるわけない」と考えている人間が、熱中するのです。

賭博とは、やがて、賭け金が底を尽き、「腎臓売らんかい」のヤクザの闇金に縋り付き、家庭はとっくに崩壊し、あとは首をくくるしかない人間の不幸の上で成り立っている商売なのです。

しかしながら、それはあくまでも他人の不幸であって、自分には関係ない。

馬鹿で自制が効かない弱い人間の「自己責任」であり、自分で好き好んで不幸になっているだけだから、知ったあことはない。

まあ、こういうのが、賭博解禁法を施行する為政者の考えなんでしょう。

マルセル・デュシャンの墓碑銘には次のように書かれています。

「死ぬのはいつも他人」

この伝でいけば、

「不幸になるのはいつも他人」

ですかね?嗚呼、我らの日本国家さんよ。