渓流斎、ついに逮捕される!?

新京Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

普段から、治安維持を乱し、お上に手向かうような言論を繰り返して、反感的な態度を改めなかった渓流斎容疑者が、ついに検非違使に逮捕されました。

渓流斎 はい、本当です。自転車で図書館に行く途中でした。最近、お気に入りのスポッティファイで、1960年代のポップスを聴いて走っていたところ、随分人相の悪い検非違使がいまして、通り過ぎたところ、後ろからバイクで「こんにちは」と追いかけてきたのです。

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あたしゃ、別に悪いことしてませんから、「へ、何でござんしょ?」と、止まったところ、その40歳ぐらいの検非違使さんは、「今、イヤホーンで聴いてますね。実は、それは道路交通法違反なんですよ」とのたまうではありませんか。

「えっ? 何ですか?」

「ええ、まあ、正確に言いますと、公安委員会遵守事項違反、第71条第1項第6号がありましてねえ。それには、自転車の傘差し運転、携帯電話等使用、イヤホーン等の使用が入っているです。これは、違反すると、5万円以下の罰金です」

「え====、何と!何と…」

「知らなかったですか?」

頷くしかない渓流斎。

関東軍総司令部 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

「仕方ないすねえ。それでは、今回、初犯ということで、警告切符を切りますから、貴方の名前と住所、生年月日を」

そう言いながら、R探題の田口検非違使は、スイス製の高級腕時計をこれをみよがしに見せつけながら、「16時29分、確保!」と大きな声で宣言して公式文書に記入するのでした。

嗚呼、博打も賭博もしない、煙草もドラッグもやらない、酒も呑まない、息も吸わない、霞を食べて生きている、無遅刻無欠席で真面目一筋の渓流斎も、これで前科一犯になってしまったのか?