「シリーズ キラーストレス そのストレスは、ある日突然、死因に変わる」 第5刷

市場は乾物だらけ Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

6月18日(土)~19日(日)の二日間に渡って、右向けば右を向く国有電気紙芝居局が放送していた番組「シリーズ キラーストレス そのストレスは、ある日突然、死因に変わる」は、身につまされるほど面白かったので、備忘録として、アトランダムの箇条書きで残しておこうかと思います。ちなみに、以下に書くことは、番組で放送されたそのまんまを書くわけではありません。自分なりの解釈の覚えている範囲内のことなので、間違っているかもしれません(笑)。

まず、第一回の「あなたを蝕(むしば)むストレスの正体 ~こうして命を守れ~」

■人間は、恐怖や不安などのストレスに晒されると、脳の「扁桃体」が反応して、副腎からストレスホルモンが身体全体に発散される。これによって、心拍数が上がり、血圧も上昇。血液が固まりやすくなり、自律神経も失調気味となる。

■このストレス反応は、古代にヒトが、肉食動物などから襲われる危険に迫られたとき、その防御策として、長い年月をかけて自ら生み出したもの。例えば、心拍数が上がったりするのは、逃げたり戦ったりしやすくするため。血液が固まりやすくなるのは、怪我をしたときに、出血を止め、回復しやすくするため。

■しかし、現代では、生命を脅かされる危険に迫られなくても、扁桃体が過敏に反応してしまい、複数のストレスが重なるとこれが「キラーストレス」となり、神経病や心不全を起こしたりする。

ウリ売ります Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
■では、その過剰なストレス反応の対処の仕方は?

1、ストレスを避ける
2、笑ったり、笑顔を浮かべたりする
3、周囲からのサポートを得る
4、一回30分、週3回でもいいから、有酸素運動を続けて、脳の負担を軽減させてあげる
5、瞑想。マインドフルネス(注意力集中)

市内を走る命の水脈カレーズ Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

第二回の「ストレスから脳を守れ ~最新科学で迫る対処法~ 」

■不安や恐怖などで、副腎から発散されるストレスホルモンの中にコルチゾールと呼ばれるものがあり、これが、脳の一部を破壊することが最新の科学で分かるようになった。

■コレチゾールが増えると、記憶や感情を司る海馬の神経細胞が減少し、鬱病の原因となる。

■慢性的なストレスホルモンの過剰は、睡眠障害の原因となる。また、免疫不全にもなる。

■ストレスの過剰によって、心の迷走が始まる。過去はその悪い記憶で(人に裏切られた、など)、未来は想像で(これからも人から裏切られるだろう、という意識)しばられる。

■頑張り過ぎると、そのストレスで心臓血管など「身体」が反応する。我慢し過ぎると、そのストレスで、脳など「心」が反応して破壊される。

⇒その対処法とは?

1、コーピング(自分の気晴らしになることを、なるべく沢山リストアップする。質より量で、多ければ多いほどよい。(例えば、花や植物を見る。青空を見る。星空を見る。他人に不満を愚痴る。甘いものを食べる。酒を呑む。ギターを弾く。ピアノを弾く。ジャズを聴く。ボサノヴァを聴く。朗読する。歌を唄う。その他、何でもよい…)

2、マインドフルネス(心の迷走は、過去の悪い記憶と、未来の悪い想像に縛られるということだから、「今」だけを中心に考える→ストレスを感じる扁桃体が小さくなり、過剰反応しなくなる。ストレスで萎縮していた海馬の神経細胞が増えていく)

マインドフルネスの実践法とは?

・呼吸をコントロールしない。
・息が入ってくる「ふくらみ」と出ていく「縮み」を感じて、身体全体で呼吸をイメージする。
・ただ只管、自分の呼吸だけに集中して、雑念を追い払い、瞑想にふける
・過去と将来は考えず、「今」だけを強く実感する。過去を後悔し、未来を心配しなければ、癒しと安らぎ効果。

→「意識革命」→「安心立命」(あんじんりゅうめい)

最先端科学といっても、行き着くところは、一見、非科学的なことなので(笑)、驚きましたが、実際に効果があるようでしたので、私の結論は、

人間、この何と不可解なる不可知な生き物よ

て、ところですかねえ。格好良過ぎる?

もらい過ぎではなえかえ? Mr Sekoiは? 第5刷

天下の銀座四丁目交差点に新装開店した「銀座プレイス」

「獅子身中の虫」様。いつも刺激的な慧眼に満ち満ちたコメント有難う御座います。

麻生氏講演が、毎日新聞のスクープであることを御存知だったとは、よほど一流のジャーナリストか、特別な組織に所属されている殿上人かと拝察致す次第で御座います。

居眠りしていた渓流斎ブログの読者も、目が覚めたことでせう。

さて、今、英国がEUに残留するか、離脱するか、23日の国民投票で、決定するといいますから、世界中が大騒ぎです。

グローバル経済とやらで、英国がクシャミをすれば、開発途上国どころか、日本も風邪を引く恐れがあるからです。

2011年2月22日付のWSJの大変古い記事ですが、そこには、こう書かれています。

No English-Only Exams For Would-Be Eurocrats

Working as a European Union civil servant, or fonctionnaire, is a pretty sweet deal. The entry-level starting salary is ?4,350 ($5,950) a month and top grades get ?16,000―not subject to Belgian tax, or any other country's for that matter*―your children can go to the European School for free, you get an unfathomably generous amount of holiday, and you can spend Thursday nights on Brussels's Place du Luxembourg drinking in Ralph's Bar flirting with stagiaires.

With U.K. Prime Minister David Cameron cutting costs in Whitehall, now would seem like the ideal time for would-be civil servants to hop on the Eurostar and start their career in the EU institutions. But in fact, the U.K. is woefully underrepresented in Brussels: According the Foreign Office, the U.K. makes up 12% of the EU's population yet Brits hold only 6% of EU civil-service posts and 1.8% of those at entry level. Why?

The main reason is a question of language. To land a job at the European Commission, you first have to take the admission exams, known as the concours, in a second language. The first round consists of verbal, numerical and abstract reasoning, before interviews and further exams, also in the foreign language of your choice. Hence reports that Mr. Cameron had asked Commission President Jos? Manuel Barroso for a one-off concours, in English only, to help his monoglot island.

ということです。念のためポイントだけ書きますと、要するに、EUの官僚職員の月給が、新入りでも60万円、幹部になると、その4倍の240万円がもらえると書かれているのです。月給ですよ!年収にすると、2880万円ですか。しかも、ブリュッセルに住んでおきながら、ベルギーの国税を払わないで済み、子供がいれば、教育費も免除。長期有給休暇あり、です。

英国がEU離脱すれば、このうちの何人かのEU職員が、高給待遇職を失う、ということだけを付け加えておきます。

もっとも、一切、口も開かず、眉間に皺を寄せて不機嫌そうにSPに囲まれて辞めて出て行った、SEIKO(セイコー)ではなくて、SEKOI(せこい)を国際用語として鳴り響かせた我らが増添君も、在職期間は、2014年2月11日からたったの2年4カ月だったというのに、退職金が2200万円も支払われ、退職金以外にも、今年度分の給与850万円が支給されるそうでっせ。内訳は3カ月分の給料と、今月末に支給される6月のボーナス380万円などで、彼が在職中に受けとった給与総額は、何と6800万円にもなるそうです。年収は、3000万円以上ということになりますね。

この他、世界各国をファーストクラスに乗って、超一流のホテルのスィートルームに泊まる豪遊をしでかして、彼は2億円以上も浪費してます。

所詮、他人の金ですからね。実態は、血税です。SEKOI増添君にとって、血税を払う庶民は、生口か奴婢か使用人程度としか思っていないことでしょう。

違法行為でないと主張しながら、このまま、倫理的道義的責任も取らず、逃げる気かなあ?Mr Sekoiは?

「64 ロクヨン」後編は★★★☆

路上禁煙地帯

映画「64 ロクヨン」後編を見てきました。

前編があまりにも良かったので、その続きとして、見たのですが、前編と後編のタッチがあまりにも違い過ぎて、ほんの少し違和感を覚えてしまいました。

前編は、上下関係が歴然としている警察官僚という大組織の中で、怒号が飛び交い、厚い壁の中で必死に抵抗する男の悲哀が色濃く描かれておりまして、深い同情の念を抱いてしまいました。

しかし、後編は、一転して、謎解き推理を重視した三文オペラのようで、犯人にしても、犯人を追う警察にしても、周りで茶々を入れているブンヤにしても、何か皆んな薄っぺらく、「おいおい、こんなこと、現実ではありえないんでなえかえ?」と、こちらが突っ込みたくなるほどでした(笑)。

前編が面白かったのは、椎名桔平扮する県警本部長を始め、エリート・キャリアが、常に、中央本庁ばかりに目が向いていて、現場の仕事に全く関心なく、ただただ、組織の安泰と治安維持と情報操作と、そして何と言っても、己れの出世のことしか考えていない姿を俳優が見事に演じ、監督も見事に描き切ったことです。

原作とは結末が少し違うようですが、犯人のやむにやまれぬ動機と環境にもっと説得力があれば、満点だったんですけどね。ちょっと残念。

フィクションとはいえ、この作品は、公衆電話がほとんど消えて、スマホの時代になった現代では、もうあり得ない話になってしまいましたね。

最後のタイトルロールを見ていると、オールスターキャストの出演とはいえ、主演の佐藤浩市をはじめ、結構、二世俳優が多いので、映画界も親の七光を利用した二世時代か、という感想を持たざるを得ませんでしたね。あ、御案内の通り、生前の三國連太郎との不仲が伝えられた佐藤浩市は違いますけどね(苦笑)。

18歳選挙権、EU離脱か残留か、マフィアの格好した政治屋 第5刷

桂林 アッチチとならぬよう Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 公職選挙法の改正で、7月10日投開票の参院選から、18歳で選挙権を持つそうな。

 今の時代、同世代の50%以上が大学に進学するそうなので、18歳といえども、ほとんどが学生さん。いわば、まだ修行の道を歩んでいるだけで、確固とした政治信条を持った人は多くはないでしょう。18歳で政治信条が凝り固まっている方がむしろ恐ろしい。若きテロリストにでもなりかねないかもしれませんからね。

 私の場合は、18歳の頃は考え方は、まだまだ幼稚で、180度正反対に意見が揺れ動いていて、自分の政治的意見を他人に説明するなんてもってのほかでした。少しでも、他人様に自分の意見を言えるようになれたのは、もう50歳も近くなった頃ですよ。新聞紙上でも、自己主張する著書の中でも、電気紙芝居の中でも、電波や講座でも、いずれにせよ、世の中に「真理」なんというものはなく、「ああ、ヒトはみんな、責任を取ることなく、勝手に好きなことを言っているだけなんだ」という「渓流斎の法則」を発見して、その定理を確信してからです。今は、好きなことを言っても、首を刈られて、生命を取られることもなく、戦前のように余程のことがない限り思想犯として、獄舎に入れらることもありませんからね。

西出陽関 街路の天井が植物 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 それが、冗談でもなく、現代というこのグローバル時代で、海外では、自分の政治信条を主張しただけで、殺害されるような事件が起きたのですね。英国中部バーストルで起きたEU残留を訴えていた女性下院議員ジョー・コックスさん(享年41)が、狂信的な極右集団「ブリテン・ファースト(何でもエゲレスを先にしなきゃ駄目よ)」のメンバーとみられる男に殺害された事件のことです。

 あんな先進国に、今の時代に野蛮なことが起きたなんて信じられませんが、まだ地球は1930年代に隆盛を極めたテロリズム、いやいや、原点を遡れば、1789年のフランス革命以降に若き弁護士あがりのロベスピエールによって隆盛を誇ったテロリズムの余波が21世紀の現代でも続いているということなんでしょう。 

葡萄だらけの路端売り子 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 その一方、今の日本の政治家は、何を言っても許されていると思っているのか、それとも、核心的な言い方をすれば、何を言っても殺されはしないと確信しているせいなのか、随分不謹慎な発言が目につきます。

 政府与党自民党の麻生副総裁とやらが、北海道・小樽での講演で、「90歳になっても老後を心配してる人がいる。いつまで生きるつもりだ」などと、暴言を吐いたそうな。

 「吉田茂の孫」を売り物にし、戦時中は半島出身者や被差別出身者らを超劣悪な労働環境で搾取した筑豊の麻生鉱業の御曹司として、ジョン・レノンと同じ1940年に生まれた学習院育ちの未曾有の、いやミゾウユーの、愛読書は漫画だと言って憚らない、小さいころから使用人に囲まれて、お金の苦労は一切したことがないように見受けられる、恐らく、庶民の気持ちは全く理解できないお坊ちゃまあがりの発言だとしても、許されないなあ。

彼も、昨年から後期高齢者ですし、「アソウ・ファースト」(何でも麻生を先にしなきゃ駄目よ)党でも、結成しようかしら。

 15万円はする白い高級ボルサリーノと、アントニオ猪木のような深紅のマフレーを身に着けたダブルスーツで国際会議に出席する彼の姿を、欧米メディアが「まるでマフィアみたいだ」と揶揄したことは、日本人として実に恥ずかしかったなあ。あ、御本人は、ゴルゴ13のつもりだったかもしれませんが。

古墳ブームとな?仁徳天皇陵、保渡田古墳、玉塚古墳の秘密 第25刷

 いずれも劣らず Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 このブログは、平日は大体、朝の通勤電車の中でスマホで書いています。だから、大きな写真が一枚、ドカッと載っているわけです。松岡総裁ご配慮による御写真は、自宅のパソコンに向かったときだけ使えるわけです。いつもながら、御礼申し上げます。

 渓流斎ブログの左側に掲載されている「閲覧数」を見ますと、いつの間にか、と言いますか、やっとのことで、大台の1万アクセスを突破したようですね。再開は昨年の11月からですから、8カ月かけての1万突破。やはり、イチローの記録には遥かに及びませんね(笑)。

 ということで、久しぶりに、過去1週間のランキングを―。

 過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)
日付       閲覧数 訪問者数  ランキング
2016.06.17(金) 263PV 124IP 11296 位 / 2529384ブログ
2016.06.16(木) 299PV 135IP 9108 位 / 2528441ブログ
2016.06.15(水) 299PV 96IP 12106 位 / 2527400ブログ
2016.06.14(火) 165PV 95IP 5947 位 / 2526275ブログ
2016.06.13(月) 362PV 145IP 8599 位 / 0ブログ
2016.06.12(日) 361PV 153IP 6932 位 / 2525976ブログ
2016.06.11(土) 247PV 100IP 16880 位 / 2525073ブログ

 まあ、頑張ってる方じゃないですか、我ながら(笑)。

 でも、6月13日の全体のブログ数はゼロですし、翌14日の訪問者数はこの1週間の最低の95アクセスしかないのに、この1週間の最高の5947位とは、どうかしているんじゃないでしょうか。おかしい。ま、当てにならない、参考にもならない、ちゅうことなんでしょうな。

いずれも劣らず Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 渓流斎ブログは、原稿料をお支払していないので、好き勝手なことを書いています。読者の皆さんに無理やりに自分の趣味や興味を押し付けているみたいなもんです(笑)。でも、政治信条や宗教のことも書きますが、それは、自分で好きに勝手に考えてやってください、というスタンスです。

 極右や極左の人が大好きな言葉「自己責任」でやってくださいな、ということです。私も運動やらキャンペーンとやらを全くやるつもりもないですし、やったとしても影響力全くゼロなので、やるだけくたびれもうけですからね。だから、この渓流斎ブログは、所詮「蟷螂の斧」だの「犬の遠吠え」だの「ごまめの歯ぎしり」だの「石亀の地団駄」と指弾されるわけですよ。それでも、かまいませんけどね(笑)。

 アッチアッチとならないように Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 で、前置きが随分長くなりましたが、渓流斎ブログのファンの皆様は、私が今、「古事記」「日本書紀」に嵌って、古代史研究家としてこの狭い渓流斎ブログの中だけで大活躍していることはご存知のことと拝察致します。えっ?そんなもん全く読んでない? 知らねえ、てか?(笑)

 じゃあ、こちらも好き勝手にやらさせて頂きましょう。

 昨晩、桃井君とこでやってた電気紙芝居「歴史秘話ヒストリア」は、「コーフン!古墳のミステリー」を特集してまして、俄か古代史ファンの私も久々に興奮してしまいました。この番組は、これから秋田が6月25日、関西地域、中部、四国が7月1日、鳥取が7月10日に放送するそうですから、差別といいますか、放送システムがさっぱり分かりません(笑)。(これからご覧になる方はしっかりメモのご用意を)。

 いずれにせよ、今、古墳が大ブームなんだそうで、「古墳女子」なるものも出現しているそうな。「歴女」だの「スイーツ女子」だの、何でも「女子」をつければ、持てない男が群がって必ずしやブームになるとにらむ宣撫代理店根性の仕掛け人の魂胆が、みえみえで嫌らしく、ひねくれ者の渓流斎としては、すぐにでも匙を投げたいところですが、「女子」とは離れて、いや全く相手にされないで、勝手にやることにしました(笑)。

 しかし、電気紙芝居って、肝心なことは、しっかりとメモするなり、録画したりするなどしないと、すぐ忘れてしまうもんですね。

 ですから、また、一から調べ直しです(笑)。

 古墳というと、第16代仁徳天皇陵が長さ486メートル、高さ35・8メートルの前方後円墳として世界最大の規模を誇るそうですね。(第十五代応神天皇と第十六代仁徳天皇は、同一人物だという説もあります)

 素人の私は勘違いしていました。丸い部分が前方で、裾広がりに四角張ったところが後方だと思っていたのですが、全く逆で、頭が四角で、後方が丸なんですね。これを縦にすると、「壺」の形をしている、というのが、どなただったか、メモを取っていなかったので忘れましたが、辰己和弘同志社大前教授だったかもしれませんが、彼の学説でした。

 この壺とは、中国に古代から伝わる理想郷みたいなもので、不老不死の仙人が住む世界で、東方の海上にあるらしい。

 古墳には、色々と種類がありまして、長さ15メートルくらいの小規模なものから、400メートル級の大規模なものまで、さまざまで、私は畿内に集中しているとばかり、かつては思っていましたが、実際は九州から東北まで4800基以上もあるそうですね。凄いの一言。

 つまりは、地方には天皇王家に勝るとも劣らない豪族がそれだけ存在したという証明です。

 畿内の天皇陵は宮内庁の管轄で、研究者による発掘どころか、厳重立ち入り禁止地区なので、実態はほとんど分かっていないか、公表されていません。(今、仁徳天皇陵を調べてみて、吃驚。仁徳天皇陵に埋葬されていたと言われる御物が、米国のボストン美術館にあるそうですね。何で!? どうやら、岡倉天心が明治末、京都で売られているものを買って、ボストン美術館の日本担当をしていた天心が米国に持ち込んだという説が有力だそうです。天皇の歴史的価値の高い御物が京都市内で売られたりするもんですかねえ?私が右翼なら、「とんでもない!」と言ってしまいそうです。真相は分からないので、このことは後に加筆訂正することもあり)

 しかし、他の地方の古墳の中には、解明されたり、公開されたりするものもあります。それを、昔、怖い顔をしながら報道ニュースを読んでいた女性キャスターが紹介していました。今でも、怖い顔をしているので、バラエティーには合わない気もしますが、これ以上書くと怒られるのでやめておきます(笑)。付言すると、性格は良さそうに思えます。美人さんです!

 私が覚えているのは二つありました。一つは、群馬県高崎市の保渡田(ほとだ)八幡塚(5世紀後半)です。ここは、火山によって土中深くに埋まったため、埴輪がそのまま破壊されずに、埋葬されたまんま、順列もしっかりと「保存」されたため、しっかりと復元できています。

 1500年前の王が、今で言う軍隊行進したり、巫女に会ったり、生前、王の体験した履歴がそのまま埴輪で表現されていました。恐らく、この王は、天皇家とは無関係だったんでしょうね。でも、やはり、どでかい前方後円墳を建て、高崎近辺では大きな権力を握っていたようです。
 
 もう一つは、九州福岡県北九州市小倉の玉塚古墳(6世紀半ば)で、ここは、番組では紹介されませんでしたが、どうやら、小学校の敷地内にあるそうです。まあ、舛添都知事並みの交渉力で、領収書をもらって、あとで政治資金として請求すれば違法にはならないと思います。

 この玉塚古墳は、王様の棺の置かれた台座まで、恐らく、舛添すれば(舛添するの、さ行五段活用)入れるようで、電気紙芝居で公開されていましたが、これまた感動、驚愕、涙腺全開ものでした。

 動物や、力士や馬に乗った王様らしき人物も描かれ、パッチワークのような絵柄が壁画として描かれていて、天井は星でいっぱいでした。

 当時はまだ、大陸から文字が入っていなかったのでしょうか。でも、その絵は、驚くべきことに、北米のネイティブ・アメリカンや南米のマヤ、アステカ、インカ文明などの絵柄にソックリといいますか、似ているのです。

 本当に、涙が出るほどの感動もんでした。

 近いうちに、取り敢えず、同じ坂東の仮住人として、以前書いた雄略天皇の銘のある剣が発見された埼玉県行田市の「稲荷山古墳」や、この高崎市の「保渡田古墳」に行ってみたいなあと夢想してます。

 僕より先に行っちゃ、いやよ(笑)。それとも、徒党組んで行くかえ?(笑)

心が折れない人

佐久間象山塾跡

県主(あがたぬし)増添劇場は、本人の辞任表明でようやく幕が下りました。失礼ながら、もうあの思い詰めているようで無神経な顔には飽き飽きしておりました。こんなことを言えば、顔が似ている一族郎党眷属が聞けば怒ることでしょうが。

それにしても、しぶとい人でした。屈辱をバネにして最高学府の頂点に立った人だけあって、育ちが違います。まず、何と言っても、最後の最後まで権力にしがみついて離さず、心が折れない人でした。日米通算4257本の世界最多安打を達成したマーリンズのイチローのように屈辱をバネにしたからでしょう。

これでも、私なんかも、屈辱だらけの人生でしたが、その屈辱のバネなんて、簡単にへし折れてしまいましたからね。おかげでまた「使い物にならん」と左遷です。トホホホですよ。

さて、最近、「古事記」「日本書紀」などを読んでいて、どうしても疑問になることが沢山出てきました。

そこで、無理を押して、とうとう吉川弘文館編集部編「日本史必携」事典を購読してしまいました。な、な、な、何と6480円もしました。2007年3月10日発行の第2刷で、10年前の初版ながら、まだ「新刊」として売られていました。これ以上の本が、ライバルの山川出版からも出てきていないということなんでしょうね、きっと。ちなみに、自称現代史研究家の私は、同じ吉川弘文館編の「近代史必携」(4700円+税)の方は、既に発売された頃に購入しております。いい事典ですが、現在、品切れのようです。

この「日本史必携」の方は、年代年表などは勿論、天皇家系図、藤原家系図、…徳川家系図などが充実しています。

日本の古典を読んでいて、分からなかったのが、年代と役職で、例えば、正一位、従一位だのと出てきますが、「兵隊でいったら、どれくらいの位やろうか」(山下清画伯)といった感じでチンプンカンプンでした。それが、この本には、色々と古代から近世までの役職がだくさん出てきました。こんなに分かってしまっていいのかしら、と思うくらい、バッチリでした(笑)。

ただ、残念なことは、この本は古代から近世までカバーされていますが、今話題沸騰の桃井さんとこの大河ドラマ「真田丸」を見ていて参考になる諸国戦国時代の大名図解が出てこないのです。もっと、群雄割拠の時代や役職などを詳述してくれる事典だとばかり思っていましたが、安土桃山時代そのものさえ、深く取り上げていません。それ以外は、ぜんぶ、いいんですけどねえ。

繻子の言葉

今が見納めの東京・銀座ソニービル

人生は、マッチ箱に似ている

真面目に扱えば、馬鹿らしい

かといって

手抜きに扱えば、大火傷をする

ー 芥山申之助(1835~1870)

「日本書紀」を読む 第5刷

調神社

古代史研究は、日々着実に進んでおりまする(笑)。

「古事記」の後、もう「日本書紀」上巻を読んでしまいました。

ん? 上巻とはな? 確か、「日本書紀」は、30巻のはずだが…。

ハハハハ、早速バレましたかな。こんなに早く読めるのは、小学館版の小島憲之、直木孝次郎両先生ら京都学派重鎮による現代語訳でしたから。

読者諸兄姉の皆々様方御案内の通り、「古事記」は、和言葉を漢字に当て嵌めて書かれた造語で3巻です。和銅5年(712年)に成立しました。一方の「日本書紀」は、正式の外交文書のように、唐の帝王の官僚が読んでも分かるような漢語で書かれています。全30巻で、養老4年(720年)成立。

ですから、「古事記」ができて、倭の天皇政権も安定し、今度は国内から国外に政権の正当性を示す必要性に迫られて、8年かけて完成させたのが「日本書紀」と言えましょう。

 かつて、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」の新訳がベストセラーになったロシア文学者の亀山先生にお話を聞いたことがあるのですが、19世紀のドストエフスキーの書くロシア語は、現代ロシア語とほとんど変わらないそうですね。これには、驚くというより新鮮な気持ちになりました。そこで、現代中国語の大家の三木先生に、日本書紀の漢語を、当時の科挙試験を突破した優秀な唐の官人がどれくらい理解できたのか、ご教授願ったところ、「分かりまへんなあ」とつれない返事。「小生の専門は現代中国語ですから、古代中国語になると専門外です。恐らく、現代の若い中国人も古代漢語は理解できないんじゃないでしょうか」

 ということは、古代と現代の漢語はほとんどか、全く違うということなんでしょうかね。(現代北京語と広東語がフランス語とドイツ語ほど全く違うという話を中国の人から聞いたことがあります)。今の中国の若い受験生でも、「四書五経」をスラスラ読めて理解できる人はそう多くはないということなのでしょう。

 そこで、私も漢語が読めないので、恥も外聞もなく現代語訳の「日本書紀」上巻を読了しました。上巻は、神代から推古天皇紀までです。古事記と違う記述がかなりみられますが、これは専門家にお任せしませう(笑)。それでも、少し、触れますと、日本書紀には、古事記に採用された「出雲風土記」の記述が削除されています。現代では、実在性に疑問が呈されている第14代仲哀天皇の神功皇后(第15代応神天皇の母)のことが多く触れられ、「三韓(高句麗、百済、新羅)平定」など、戦前、「歴史」として教えられたことも登場します。

 神功皇后は3世紀の人なので、「神功皇后=卑弥呼」説もあったそうですね。

 仏教伝来は、「日本書紀」には欽明13年(552年)と、はっきり書かれているのに、聖徳太子の伝記である「上宮聖徳法帝説」に書かれた宣化3年(538年)説が今では「定説」として多く採用されています。???

 先の大戦中、標語として「撃ちてし止まむ」という言葉が盛んに喧伝されました。これは、日本書紀の神武天皇紀に出てくる言葉で、神武天皇が八十梟師(やそたける)を成敗し、その残党を、道臣命(みちのおみのみこと)に対して処分を命じた際、道臣命がそれに応えて謳った歌詞の中に登場します。「敵を撃ちのめしてしまおうぞ」という意味です。

 日本書紀の応神天皇紀には、「弓月君(ゆづきのきみ=渡来系豪族秦氏の祖)が百済からやってきた。」という記述がありますが、古代史の権威上田正昭泰斗の説では、秦氏は新羅系だったはず…。???ちなみに、百済系は漢氏(あやのうじ)、高句麗系は高麗、狛氏でしたね。

 今の埼玉県行田市にある「さきたま古墳群」は、5世紀末から7世紀初頭にかけて築造されたと言われます。昭和53年(1978年)、その中の稲荷山古墳から発掘された鉄剣に「護加多支歯大王(わかたけるのおおきみ)」との銘がありました。護加多支歯大王とは、第21代雄略天皇(大泊瀬幼武天皇=おおはつせ わかたける の すめらみこと)のことで、この時代に既に、大和王朝の勢力が関東にまで及んでいたことが分かる大発見でした。

 私は坂東に住んでいますので、いつか、その稲荷山古墳をこの目で見てみたいと思っています。

 以上、解説本として、大変読みやすくて分かりやすい多田元監修「オールカラーでわかりやすい! 古事記・日本書紀」(2014年1月10日初版=西東社)も参考にしました。

近代三茶人、松永耳庵、慶応志木高、竹田黙雷

竹林之賢人

 西武線界隈の住人様

 わざわざコメント有り難う御座います。何方様か存じ奉りませんが、たまたま、このブログを発見(?)されたのでしょうか?見出しは、映画の話になっていますから、清瀬、久留米、ひばりが丘、新座のことは検索してもかろうじて引っかかる程度。偶然とはいえ、どうも有り難う御座いました。
 
 平林寺の側にある「近代三大茶人」の一人、松永耳庵こと「電力の鬼」松永安左エ門(1875~1971)の茶室「睡足軒」については、今では電脳空間から消滅してしまった「渓流斎日乗」に以前書いたことがあります。もちろん、「睡足軒」には足を運んだことがありますが、そういえば、平林寺境内にある肝心の松永安左エ門のお墓にはお参りしたことがありませんでした!

 近代三茶人の残り二人は、横浜で絹貿易で巨万の富を得た原三渓こと原富太郎(1868~1939年。「三渓園」で有名です)と、三井物産をつくり、今の日本経済新聞の「源流」となる物産の社内報(「中外物価新報」)を創刊した益田鈍翁こと益田孝(1848~1938)ですね。

 松永耳庵は、遺言で葬儀も行わず、戒名もないことで有名ですが、自分が設立した埼玉県志木市の東邦産業研究所の敷地と建物を戦後、慶応志木高校に寄付したことは、今ではほとんど知られていませんね。耳庵さんは、福沢諭吉の薫陶を直接に受けた人ですから、恩義を感じていたのかもしれません。

 松永耳庵は、長崎県壱岐の出身で、同じ壱岐出身の大先輩に京都建仁寺の管長も務めた竹田黙雷(1854~1930)がおります。黙雷を知らなくても、弟子には伊藤博文、鈴木大拙、清沢満之ら錚々たる著名人がおります。
 皆さんご存じの京洛先生は、この黙雷師と耳庵に「没後師事」をされて、この春には念願の壱岐詣でに行かれたそうです。
 ついでながら、京洛先生は、升添県主(あがたぬし)のようにネットオークションに嵌まって、黙雷師の掛け軸を高額な金子(きんす)で競り落とされたことは記憶に新しいです。

嗚呼、このことも、消滅した以前の渓流斎ブログに書いたことでした(笑)。

あめりかは王政復古? 第6刷

日枝神社祭り

アメリカは、この秋の選挙で、トランプさんが大統領になることでしょう。渓流斎は、そう予言しておきます(笑)。

何しろ、トランプさんは、不動産王で、政治には素人らしいですが、とにかく王様ですから、こうなったら王政復古するしかないでしょう。

アメリカは、多くの日本人が誤解しているように、超近代的な最先端国ではありません。

昨日も、フロリダ州のナイトクラブで、史上最悪の銃撃事件があり、50人もの方が亡くなってますが、未だに銃が野放しにされている中世近世から脱していない西部劇の時代だということです。

日本は、豊臣秀吉が「刀狩り」して、とっくの昔に庶民から武装解除しましたからね。日本の方が遥かに進んでいます(笑)。

そもそも、アメリカという国は、汚い手を使って待ち伏せ攻撃をするインディアンと戦い、(実は、先住民を大量虐殺して征服して)、アフリカから黒人を連れてきて(手足を縛って鞭を使って奴隷にして)、独立宣言した国です。いくら、キャンパスで学生が銃乱射の犠牲になろうと、ジョン・レノンが狂信者に暗殺されようと、バトンルージュで日本人留学生が、フリーズという言葉が分からなかったために殺害されようと、「自己防衛」のための武器携帯は、永久になくならないことでしょう。

トランプさんが王様になって一番困るのは、今まで、「知日派」だの「親日派」などと持ち上げられて、陰でこっそりと甘い汁を吸っていた利権派です。誰とは言いませんが、誰でも2~3人は思い浮かぶことでしょう。

トランプ王は、日本に対して米軍駐留費の全額負担と核武装を要求して、何と自分たちが提唱したTPPを見直すらしいですね。モンロー主義に勝るとも劣らない内向きの保護主義に走ることでしょう。

結局は、誰がトランプ王のジョーカーになれるかで、今後の国際的な政治経済の覇権の行方がかかっています。

ジョーカーは、別に米国人でなくても、日本人でもいいのですが、案外、世界一の人口を誇り、世界経済第2位の中国人の米国留学経験者かもしれません。バレてしもたかなあ?