天声人語に告ぐ!

ミラノ風カツレツ

大学入学試験問題採用最多を誇り、練習帳なるものまで販売している天下の朝日新聞の今朝のコラム「天声人語」で、昨日私が書いた同じようなボブ・ディランのノーベル文学賞の話を書いており、驚いてしまいました。

小生のような知的レベルの低い輩が考える同じようなことを、800万人もの読者を誇る大新聞が書いては駄目ですよぉ(笑)。サルトルを引用しているところまでソックリですから。ただ、杉村春子が文化勲章を辞退したことまで美談風に味付けして書いておりましたが、あれは間違いでしょうね。

文化勲章とは、まさしく栄誉そのもので、年金とは関係なく、ただ、公表されていないので分かりませんが、数千円ぐらいの勲章バッヂと紙の表彰状がもらえるだけですから。

ただし、文化勲章は、文化功労者の中から選ばれます。これが凄い。文化功労者の年金は、350万円なんですから。復習しますと、一番有名な人間国宝(重要無形文化財保持者)でさえ200万円、芸術院会員ですら250万円です。

だから、文化功労者杉村春子は350万円の年金をもらっていたので、文化勲章を辞退しても何でもないのです。ただし、ここでは彼女の栄誉を貶める意図は全くなく、天声人語子の引用の仕方を問いたかっただけです。

はっきり言って、最近の天声人語は風格もなく、知性も感じられず、知的水準が劣化したと言わざるを得ません。読んでいても薄っぺらい白湯を飲まされている感じで、あんなんで「練習帳」を販売するとは恥ずかしいのでは?

ネットで検索すればすぐに出てくるような戯言を書くこと自体がおかしいのです。

天下の「天声人語」なら、もっと、何処のメディアが取り上げないような、例えば、選挙で選ばれてもいないのに国勢の本筋を決めている審議会委員の実態とか、御用学者風情の猟官運動とか、ズバズバと摘出してほしいものです。

無理な注文なのかな?

しかし、毎日購読料を払っている人間としては、「木戸銭返せ」と暴言を吐きたくなりますよ。