沖縄の乱

伊太利亜ヴェニス

野里洋著「沖縄の乱 燃える癒しの島」(河出書房新社)は、沖縄にお住まいの上里様からもう1カ月近く前から送って頂いたのに、なかなかスラスラ読めず、やっと読了しました。

野里さんは、琉球新報の記者(後に専務取締役)出身ですから、文章は読みやすいのですが、その内容がどうも深刻過ぎまして、色々と読みながら、あっちにぶつかり、こっちにぶつかったりして、加害者意識になったり、被害者意識になったりして、考えさせられてしまったからです。

野里さんの著作を読むのは、これで3冊目ですが、この本は、元米海兵隊員による女性強姦死体遺棄事件やオスプレイ配備、辺野古移設問題など、ここ数年間に沖縄で起きた事件を章立てて纏めたものです。

沖縄は、日本全国ではわずか0.6%しか占めない土地に、在日米軍基地の74%を占めていると言われます。

これについては、右翼勢力からは「左翼運動家によるマジック数字」と異議申し立てがあるようです。

私は、軍事評論家でも何でもないので明言できませんが、ただこの数字は、防衛省が正式に発表しながら、自衛隊と米軍との共用施設などの面積が含まれていないようで、共用施設の面積を含めると、沖縄に占める米軍施設は23%だという説があります。

確かに、数字はマジックですが、74%も23%も、沖縄県民の負担に変わりがないことで、若い女性が味わう危険は、全国一だという印象があります。(印象で書くなってか?)

 この本で教えられることは多々ありました。よくニュースで「キャンプ・シュワブ」と聞きますが、それがどういう意味か知らなかったのですが、これは、沖縄戦で戦死し、名誉勲章を受章したアルバート・シュワッブ一等兵から付けられたんですね。

 このほか、キャンプ・ハンセンは、デ―ル・ハンセン二等兵から、キャンプ・コートニーはヘンリー・コートニー少佐から…といった感じです。

 沖縄の地名とは全く縁もゆかりも関係もなかったんですね。大日本帝国が勝利して米国内に「佐藤基地」とか「鈴木基地」とか付けるようなものでしょう。

 そう言えば、東京・日比谷の東京宝塚劇場は、GHQによって占領された時代は「アニー・パイル劇場」と呼ばれていました。

 アニー・パイルとは従軍記者で、沖縄戦で戦死した人でした。

 日比谷一帯には、GHQが本部にした第一生命本社ビルがあります。米軍は戦後統治を逸早く計画し、銀座は空爆しても、わざと日比谷への爆撃や建物破壊は避けたのです。

 慰安のために、娯楽劇場もしっかりと残したわけです。

目白は半端でない超高級住宅街

 目白は創業57年の秋田料理「五城目」

昨晩は、カンチョーさんの呼び掛け、嵐が呼ばない男の下働きで、東京は目白にある老舗秋田料理店で、忘年会を決行致しました。

集合したのは、老若男女8人様。上記と小生以外は、眼帯のお仙、彦作村長、目黒不動尊、吉良内匠守、風車のお七の5人。

日頃の鬱憤が溜まった男女8人のことですから、話は大いに盛り上がり、払暁にまで及びました。

嵐が呼ばない男さんは、今も外郭調査局で諜報活動をされているせいか、「有名な渓流斎ブログに密談の内容を全世界に発信されるようなことがありますと、刺客が訪れるやもしれませんぬ上、どうぞ抜かりなきよう」なぞと、小生に忠告してくださるもんですから、残念ながら、密談の内容は茲には書けませんねえ(笑)。

まあ、皆酔っぱらっていますから、独身貴族会会長のカンチョーさんが、合コンの後、金髪のナンシーさんとかいう日本人から追いかけられたか、追いかけたか、どちらかよく分からない話題で、盛り上がっていたことだけは、書いても差し障りがないことでしょう(笑)。

今回、目白に行くのは本当に久しぶりでした。しかも、学習院や椿山荘がある東口というんですかねえ、山手線の内側ならよく行っていったのですが、山手線の外側の西口へ出るのは、私の記憶では生まれて初めてではないかと思っています。

ここは、西武池袋線の椎名町駅にも近いらしく、椎名町といえば、漫画家の手塚治虫らが修業時代に住んでいたトキワ荘があったところとして知られています。

近現代史に興味がある方なら、椎名町といえば、即、帝銀事件のあった所だとピンときますね。

もう一つ、フラフラ歩いていたら、近くに大正期に活躍した洋画家中村彜のアトリエがあって、現在記念館として公開されていることも分かりました。(開館時間を過ぎていて入れず)

この辺りは新宿区下落合が住所です。この中村彜のアトリエ近くには、やはり洋画家の佐伯祐三のアトリエもあり、中井まで足を伸ばしますと、林芙美子の記念館もあります。

何で、目白で忘年会をやることになったのか、誰もが訝しがって、呼び掛け人のカンチョーさんの首を絞めて、吐かせたところ、カンチョーさんは以前、目白の学習院に通っていた女子大生とお付き合いをしていて、地方出身の彼女も目白に住んでいたため、よく通った思い出の地だったらしいのです。なるほどねえ、そうきたか。

忘年会が開かれた秋田料理「五城目」は、創業57年目らしく、非常に驚いたことに往年の看板娘だった年配の女将さんが、今でも、店番で立っており、75歳ぐらいにみえたのですが、な、な、何と、92歳だと仰るではありませんか。

背筋もピンとした秋田美人で、若い頃はさぞかしもてまくっていたんだろうなあ、と感じさせる上品な女将さんでした。

そのお孫さんにあたるかどうか分かりませんが、接待してくださった女将さんも、女優さんのような美人さんでした。

92歳の女将さんは、秋田弁丸出しでしたので、仰っていた意味が少し分かりませんでしたが(笑)、証拠写真は、彦作村長さんがバッチリ撮影しておりました。

名物キリタンポが美味しい、皆さんにはお勧めの穴場でした。

忘年会が始まる前、私は、30分ほど早く着いてしまったので、近くを散策しました。目白通りには、看板にフランス語しか書かれていないケーキ屋さんや、イタリア語でしか表示が書いていない料理店とか、ファッションやネイルサロンなどしゃれた店が軒を連ねておりました。いかにも高級そうでした。

「五城目」のある路地奥を歩いてみましたら、本当に腰を抜かすような広大な敷地の要塞のような超高級住宅ばかりでした。

な、な、な、何だこれは…てな感じでした。

そしたら、検索してたら、偶然「日本で一番の超高級住宅街は下落合だ」というブログを発見しました。

勝手ながら、リンクを貼らさせて頂きます。⇒ 常夏バナナ

これによりますと、下落合には、皇太子時代の明仁天皇や伏見宮、近衛公爵ら皇族、貴族、尾張徳川家、福島相馬家、大隈重信、大倉財閥の大倉喜八郎、西武グループの堤康次郎、本田宗一郎、石橋湛山、作家武者小路実篤、変わり種は、東洋のマタハリ川島芳子と李香蘭、今では、音楽評論家の渋谷陽一、コラムニスト泉麻人、それにタレントのパトリック・ハーランも住んでいるとか。

東京の高級住宅といえば、田園調布か渋谷の松濤、四谷の番町辺りかと思っていましたが、ここ目白は半端でなく凄い所でした。

まあ、確かに目白は、山縣有朋の別荘=椿山荘や田中角栄の自宅があったことで有名ではありましたが、下落合は本当に凄い所でした。

今度は、明るい時間に再訪したいと思っています。

ミック・ジャガー、グレッグ・レイク、カルロス・ゴーン

新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 73歳のミック・ジャガーさんに8人目のお子さん(男の子)が生まれたそうで、ニュースを聴いて腰を抜かしてしまいました。

 ローリング・ストーンズは、先日、11年ぶりにCDアルバムを発売したばかりですし、まだまだ、公私ともに、現役だったんですね。

 ゴシップ好きのメディアは、母親は米国人のバレエダンサー、メラニー・ハムリックさん(29)だと報道しています。

 何しろ、ミックさんには、ひ孫(2014年生まれ)もいるそうですからね。

 女性遍歴の凄さでは、喜劇王チャップリンや天才ピカソらが知られていますが、ミック・ジャガーも凄い。73歳のお爺さんが、29歳の女性と正式に結婚しているのかどうか、野暮なことは聞くのはやめておきましょう(笑)。

 73歳のお爺さんとはいえ、単なるお爺ちゃんではない。富も名声も名誉もすべて桁違いに手にした世界中で知らない人は誰もいない超スーパースターですからね。

 新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 その一方で、グレッグ・レイクさんが7日に病気で亡くなっていたんですね。まだ、69歳。ミック・ジャガーより若いのに。。。

 彼は、私の世代のドンピシャ当てはまるスターでした。ELP=エマーソン・レイク&パーマーで、ベースとヴォーカル等を担当していました。ELPの「展覧会の絵」はレコードが擦り切れるほど聴きました。ムッソルグスキーの名曲をロックにアレンジしたもので、当時、プログレシブ・ロックと言われていました。

 ELPのキーボード、キース・エマーソンは今年3月に71歳で亡くなったばかりです。同じ年にメンバーがなくなるとは!!残っているのはドラマーのカール・パーマー(1950~)だけになってしまいました。

 グレッグ・レイクは1969年にキング・クリムゾンに参加して本格的にプロデビューします。私もキング・クリムゾンのデビューアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」を、ビートルズの「アビイ・ロード」に代わってアルバム・チャート全英第1位になったということで、自ら購入してよく聴いていたものです。しかし、最近では、それはガサネタで、全英チャートでは5位だったというらしいです。こういう言説も何処まで信用していいのやら、よく分かりませんねえ。

 レコードも雑誌も新聞も、キャバクラの売り上げも、「実売数」となると、闇社会の中に埋もれて、情報はかなり怪しいと言われていますからね(笑)。

  新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 さて、マニアックな音楽のことばかりでは、読者の皆さんが離れてしまうので(笑)、気になった話題を一つ。

 燃費不正問題で潰れかかった三菱自動車を併合した日産自動車のカルロス・ゴーン会長が、三菱自の役員報酬の上限を従来の3倍の30億円を提案して、14日の株主総会に諮るというニュースです。

 ゴーンさんは、もともと仏ルノーのCEOですが、今年7月にここの役員報酬として、8億8000万円を貰うつもりでしたが、業績連動分として20%減額されたそうです。

 日産自会長として臨んだ6月の株主総会では、高額すぎるという批判を押し切って、役員報酬10億7100万円を受け取ったと言われています。私は見たわけではないので、伝聞に過ぎませんが。。。

 彼は、今回、併合した三菱自の会長も兼ねておりますから、この役員報酬規約改正で、自ら30億円をもらうつもりなんでしょうか?

 そもそも業績が悪化して倒産寸前だった会社の役員報酬を3倍にするという意図がさっぱり理解できません。

 お会いしたこともないので、よく知りませんが、人相だけからは随分「強欲」な人に見えます。

 自動車メーカーは私企業とはいえ、非常に公共性が高いものです。役員報酬とはいえ、顧客が汗水たらして稼いだお金を注ぎ込んだものが、回りに回ってきたものでしょう。こんなつまらないニュースが「風評被害」となって、結果的に業績が低迷してしまっては、逆効果であり、本末転倒なのではないでしょうか?

【コメント】
昨日の「ソフトバンクは潰れないのか?」に関するコメント有難う御座いました。
私は、単にメガバンクと書いただけですが、はっきりと固有名詞まで書いて下さり、信憑性は兎も角(笑)、有難う御座いました。

ソフトバンクは潰れないのか?

伊太利亜ヴェニス

ソフトバンクグループの孫正義社長が、友達の友達は皆友達だのコネを使って、トランプ次期米大統領とニューヨークの超豪華マンション、トランプ・タワー、別名NYのホワイトハウスで会ったそうな。

そして、孫氏さんは、米国の新興企業などに総額500億ドル(約5兆7千億円)を投資し、約5万人の新しい雇用をつくるとトランプさんに約束したらしいですね。

多くの人々は、拍手喝采をしているようですが、何か胡散臭さを感じますね。

良く言えば、持ちつ持たれつなんでしょうが、悪く言えば、狐と狸の馬鹿し合い。トランプさんなんぞは、孫さんとは初対面なのに「マサ」なんてファーストネームで呼ぶとは、気色悪いなあ。まあ、個人的感想ですけど(笑)。

そもそも、あたしゃ、ソフトバンクが嫌いなんでしょうね。阿漕な商法に嵌って、違約金とやら称する莫大な資産(とは言っても、庶民ですから端金ですが)を掠め取られたせいかもしれません。

序でながら、あたしゃ、阿漕なドコモも東京三菱UFJ銀行も大嫌いです。

ソフトバンクの最大の稼ぎ頭は、携帯とヤフーかもしれませんが、携帯は、傲岸不遜で大名商売しかできないドコモの顧客をナンバーポータビリティとか何とかで獲得しただけ。

ヤフーなんか、本家本元の米国ではとっくの昔に負け組となって倒産寸前なのに、日本で残っているのは、孫さんの力量ですが、日本ではまだインターネットのイの名前も知られていない時代からの先駆者として、大手マスコミのニュースをタダ同然で仕入れて、他人の褌で相撲を取っているだけで、暴利を貪っているようにみえます。

また、そもそもですが、トランプさんに約束した5兆7000億円なんて、何処から捻出するんでしょうかね?

一部の噂では、某メガバンクから出ているらしいですね。本来、メガバンクがやるべき金貸業を、からっきし度胸と才覚がないものだから、孫さんに丸投げしているというのが真相らしいですが、もし、失敗したら、メガバンクも確実に潰れますね。

何しろ、ソフトバンクは10月に、テクノロジー分野への投資拡大を目指して総額は1000億ドル(約10兆円)規模のファンドを設立すると発表したばかりです。

今のところ、サウジアラビア政府系ファンドが最大450億ドルの出資し、ソフトバンクは今後5年で250億ドル(約2兆6000億円)以上出資すると宣言しております。

これに先立つ7月、孫さんは、次期社長に指名したはずの副社長アローラさんをクビにして、退職金として68億円を払っています。

2014年に米グーグルからソフトバンクにスカウトしたアローラさんには、孫さんは2年間で総報酬額として300億円超支払った、と日経新聞が報道しております。

庶民からなけなし無しの小金を集めて財を成した彼が、英雄ともてはやされる時代と風俗には、あたしゃ違和感を覚えますねえ。

国家最高権力者とメデイア

伊太利亜ヴェニス

我ら安倍首相は最近、大手マスコミ業界の代表としきりに会っておられるようです。一体、何の話をされていたのでしょうか?

まさか、「政府に都合の悪いことは国民に知らせないようにしましょうね」と一致したんじゃあるまいでしょうね?

私の高校生の頃は、「マスコミは社会の木鐸」であり、「権力の監視機関」と倫理社会の担任の先生から教えてもらいましたが、どうも、その監視機関であるはずのマスコミの長が権力者に擦り寄っているように見えます。

しかも、報道機関の名の下で、権力者の都合の良い情報しか垂れ流さない、所謂、権力の犬(古い!)のような宣撫機関に堕している気がするのです。

3年前に「政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない」と宣言して、颯爽と登場したNHKの籾井会長も、本人が強く続投を望んだのにも関わらず、今回、再任できず、表舞台から退場することになりました。

あれほど政府に貢献した功労者を追放するなんて如何なものか?誰の差し金か?ーなどと密会中に話題が出たかもしれませんが、果たして、どうだったんでしょうかなえ?

【12月2日(金)】
東京・内幸町の帝国ホテル内の宴会場「梅の間」で日本経済新聞社の喜多恒雄会長、岡田直敏社長らと会食。 ※経済界は、ウチが仕切ります。

【12月3日(土)】
神奈川県茅ヶ崎市「スリーハンドレッドクラブ」で、長谷川栄一首相補佐官、秘書官とゴルフ。午後1時から同45分まで、クラブハウスで御手洗冨士夫経団連名誉会長、渡辺恒雄読売新聞グループ本社主筆ら。 ※45分間の空白?

【12月5日(月)】
東京・銀座のステーキ店「銀座ひらやま」で、自民党の高村正彦副総裁、二階俊博幹事長、河村建夫衆院議員らと会食。 ※カジノ法案の最後の詰め談合か?

【12月6日(火)】
東京・元麻布の元麻布ヒルズ内の日本料理店「東郷」で毎日新聞社の朝比奈豊会長、丸山昌宏社長らと会食。 ※お父さんの出身新聞ですから

真珠湾攻撃と択捉島

伊太利亜ヴェニス

今年は、太平洋戦争の火蓋を切った真珠湾攻撃からちょうど75年。その年に、日本の安倍首相が今月下旬、慰霊のため、ハワイの真珠湾を突如訪問することになりました。

今夏、オバマ米大統領が、アメリカの現職大統領としては初めて原爆被災地広島を訪れたということで、その答礼の意味を込めてらしいです。

安倍首相は「二度と戦争はしない」ことを誓うために行くそうで、菅官房長官も「謝罪のためではない」とわざわざ強調する声明を出すほどでした。

安倍首相は、ハワイでオバマ米大統領と会談する前に、地元選挙区山口県でロシアのプーチン大統領とも北方領土問題について会談するそうで、本当に忙しそうです。

歴史の教科書なんかでは、殆ど教えられていませんが、1941年12月8日(ハワイ時間7日)の真珠湾攻撃の前に、帝国海軍の軍艦が極秘裏に集結した場所は、北方領土の択捉島でした。

択捉島単冠湾に南雲忠一中将率いる航空母艦6隻を含む軍艦30隻の機動部隊が11月26日にハワイへ向け出港したのでした。

もちろん、当時は超機密事項でしたから、誰も知りませんでしたが、何か歴史の皮肉を感じますね。(当時のルーズベルト米大統領は、事前に急襲を察知しながら、戦意昂揚策として、態と見て見ぬ振りをしたという説もありますが、真偽のほどは如何?)

沖縄は、戦勝国の米軍によって占領され、択捉島は、日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連=ロシアによって未だに占領されております。

私は、つい最近まで知らなかったのですが、択捉島は、沖縄より広いんですね。択捉島の面積は約3167平方キロメール、沖縄は約2281平方キロメールなのです。

恐らく、プーチン大統領は北方領土を返還しないでしょう。第二次大戦で2000万人以上の戦死者を出したソ連ですから、その代償だということなのです。(cf 日本は310万人、米国41万人、ドイツ900万人)日本の柔道や秋田犬好きで知られる独裁者プーチンさんといえども、国賊になるのは真っ平御免でしょう。

老婆心ながら、このブログで宣言しますが、世界は善意で成り立っているわけではないのです。強欲と策略と不条理で成り立っていることは、歴史が証明しています。

こんな簡単なことが分からないから、「裏切られた」などと被害者顔して後悔する人が後を絶たないのです。

あっ、私のことでしたね(笑)。

大谷選手2億7000万円、ネット情報は詐欺が多い

伊太利亜ヴェニス

職業野球4年目の大谷翔平選手(22)が、2億7000万円で契約更改しました。

投げては超速球の165キロ、打っては22本の本塁打の二刀流ですから、妥当な金額でしょう。

テレビの画面からでしか分かりませんが、彼はなかなかの好青年です。普通、契約更改後の記者会見では、金額については、選手と記者との間では禅問答のような微妙なやり取りがあり、後で、記者同士が集まって、適当に談合して「推定金額」を算出するものですが、大谷選手の場合は、はっきりと「2億7000万円です」と正直に答えているではありませんか。

これには吃驚。清々しさを感じました。いい顔になってきました。

大谷選手は、私が今、最も見てみたい人間の一人で(動物園かいな?!)、彼にはピッチャーで4番の位置に座ってもらい、投げては完封、打っては満塁本塁打を披露してもらい、夢として、「何じゃこりゃ!職業野球でなごうて、高校野球やないかえ」という台詞を河内弁でやってみたいんです。

何か、我ながら、夢が小さい(笑)。

大谷選手は、再来年は、格下の(笑)大リーグに行くつもりらしいですが、彼なら、通用するし、大リーグ史に残る偉業をやってくれそうです。

そう言えば、音楽好きの松ちゃんは、意外にもアメリカンスポーツも大好きで、わざわざスポーツ観戦のために渡米して、既に十カ所ぐらいの大リーグやアメフトのスタジアムで観戦したそうです。

何事も趣味の幅を広げて、独断や偏見のない穏やかな気持ちでいられれば、これ程、楽しい人生もないかもしれませんね。

◇ネット情報は信じるな

話は飛んで、職業野球のチームを抱えるIT企業のニュースサイトの中で、事実無根で著作権を侵害するような記事が見つかったということで、サイトが閉鎖されたというニュース。

やっぱりなあ、と思いました。

何しろ、「肩凝りは、幽霊が取り憑いているため」などと、科学的根拠も何もないでまかせを、しかも、全くの素人ライターが、ネット検索で、ガセネタでも何でもかんでも寄せ集めて作文したらしいというので、呆れてしまいますよ。

米選挙選の最中には「ローマ法王がトランプ氏を支持した」なぞといったデマが地球上の電脳空間で瞬く間に拡散し、情報を発信したジョージア(旧称グルジア)の若者が「アクセスを増やして広告料を得たかったから。誰も信じるなんて思わなかった」と正直に告白しておりました。

これで、ネットとは、金のためには、嘘だろうが誹謗中傷だろうが、何でもありの世界だ、と証明されたようなものです。

ネットには、うまい投資話や手軽なダイエット情報が溢れていますが、行き着くところは宣伝で、詐欺だということを自覚しなければ、貴方もいつか騙されますよー。

京都・細見美術館蔵「金銅春日神鹿御正体」(重文)

新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
 
 一昨日、プロサッカーのJ1は、鹿島アントラーズが浦和レッズを破って、逆転優勝しました。

 私は、浦和を応援していたので、大層残念で、しかも、何で、年間リーグ1位(浦和)が3位(鹿島)とトーナメントをやって年間優勝者を決めるのか分かりませんが、まあ、鹿島にはおめでとうございます。と言いたいですね。何しろ、プロなんですから。

 で、鹿島と言うと、何と言っても鹿島神宮です。私は、一度だけお詣りしたことがありますが、まさしく、名前に出てくる通り、鹿と関係があったのです。

 鹿は、神使いである、と日本では古代から信じられております。

 
 鹿島神宮の御祭神は、記紀にも登場する「武甕槌大神」(たけみかづちのおおかみ)ですが、この大神は、神代に、天照大御神の命を受けて香取神宮の御祭神である経津主大神(ふつぬしのおおかみ)と共に出雲の国に降り、大国主命(おおくにぬしのみこと)に国譲りをさせた神としてよく知られています。

 これは、私の解釈では、大和の天皇族が、最も強敵で、しかも大和より古い出雲の豪族を、常陸の鹿島の豪族と同盟関係を結んで、屈服させたのではないかと想像しております。

 不思議なことに、出雲大社と鹿島大社の位置は、同じ緯度であります。

 この常陸鹿島から春日明神が鹿に乗って大和にあらわれた姿が、南北朝時代の彫刻「金銅春日神鹿御正体」(重文)です。

 「金銅春日神鹿御正体」(重文)
  
 何と、この重要文化財を所蔵している美術館が、それまで私は全く知らなかったのですが、京都は岡崎にある細見美術館なのです。
 
 細見美術館は、1998年にできた比較的新しい美術館なので、あの京都にお住まいの京洛先生もご存知かどうか…(笑)。

 美術館のホームページの紹介欄には、「実業家・日本美術コレクター、細見古香庵(1901~79年)に始まる細見家三代の蒐集品を基礎として、1998年に開館。コレクションは、神道・仏教美術から茶の湯の美術、琳派・伊藤若冲といった江戸絵画など、日本美術のほとんどすべての分野・時代を網羅するものです」と誇らしげに書いてあります。

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 この細見古香庵という人も初めて聞く方なので、調べてみますと、本名が細見良で、彼は明治34年(1901)、兵庫県の日本海側の浜坂町に生まれ、尋常小学校卒業時に父が事業に失敗します。13歳の時、単身大阪へ出て、毛織物業界に見習として入ります。業績を伸ばして、抜群の商才を発揮して23歳にして泉大津市に「細見良商店」を独立開業します。主に毛布を松坂屋など百貨店に販売したそうで、昭和5年(1930)には毛織物製造に着手し、「スミレ毛織物社」を創立して社長に就任します。翌年には販路拡大のため商社「細見商事」を設立。30歳にして、天龍寺の関精拙老大師から「古香庵」の名を賜り、このころから美術品の収集を始めたと言われます。

 その初代古香庵は昭和54年(1979年)に78歳で死去。コレクションは二代目實、三代目の良行(現美術館長)に引き継がれ、仏教美術、神道美術、大和絵、琳派などの絵画、茶道具、漆器など所蔵品は、重要文化財約30点を含み、3000点以上あるといわれます。

 まあ、何と言いますか、この鹿島の神使いの鹿様をはじめ、いつか、一度拝見させて頂きたいものです。

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健康に老いる脳のための栄養学

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日本国憲法第25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と規定されおります。

ということで、昨日は東京駅日本橋口に隣接するサピアタワーという私も生まれて初めての超高級会員制の建造物内で開催された関西にある有名大学が主催する「秋期講座・研究会」を、皆さんを代表して、有料で受講してまいりました。

関西の大学でも東京都心にネットワークキャンパスがあるわけです。

テーマは「健康に育ち、健康に老いる脳のための栄養学」です。

複雑な事情を抱えた小生にとっては、喫緊の課題で、背に腹はかえられない状況でもありましたので、少し講義料が高いと思えましたが、2カ月も前から予約して銀行振込(メガバンクによる手数料強奪)してこの日に備えておりました(笑)。

非常に次元の低い話ではありますが、講義では、しっかりとお茶とお菓子とお土産のチョコレートまで用意されていて、十分元が取れました(笑)。

「講義料が高い」なんて言ってごめんなさい。次回も何か面白そうな講義があれば、お菓子目当てに参加したいと思っています(子供かいな?)

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講義は、全く聞いたことがない初耳の話は少なく、今では、ネットでチョコチョコと検索すれば、出てくるような内容でしたが、やはり、肉声で聴いて、自分でメモする、という行為そのものは、必ずや、記憶に結びつくものだという考えに、この講義を聴けば誰でも至ります。

とにかく、脳や身体の健康を保つのに最も重要な要素は、睡眠食事の二つだということが分かりました。

講義をされた睡眠科学がご専門の知能情報学部の准教授によりますと、私は個人差があると思いますけど、人間の理想の良質な睡眠時間は7時間半なんだそうです。

睡眠不足だと、(1)グレリン(空腹ホルモン)が増加し、レプチン(満腹ホルモン)が減少することから、肥満率が増加。
(2)コルチゾール(ストレスホルモン)が過剰分泌され、風邪などウイルス性疾患に罹りやすくなる。
(3)成長ホルモンの分泌が抑制されて、骨粗しょう症や骨折などを発症しやすくなる。
(4)作業・学習効率の低下(長距離バス事故、スリーマイル島事故)につながる。

…そうです。このほか病気としては、心血管疾患(ストレスホルモン過剰)、糖尿病(インスリン感受性低下)、高血圧、そして精神疾患のリスクが高くなります。

※コルチゾールは、ストレスを起こす抗酸化物質という悪い面がある一方、睡眠ホルモンのメラトニンを抑え、日中、ヒトの活動を活発化させる元気の基となる良い面があります。古代ならヒトは、敵や猛獣に襲われる危険があり、闘争逃走本能が引き出されます。コルチゾールが分泌されなければ、朝起きることさえできません。

睡眠には、(1)オーバーヒートした脳を休める
(2)心身を修復する(筋肉を動かし、脳を働かせるミトコンドリアを増やしてくれる)
(3)成長を助ける(20分程度の昼寝で、アルツハイマーの予防になります)
(4)記憶を根付かせる
…効果があるそうです。

人間の一日の「生体リズム」を簡略してみますとー。

(1)朝、コルチゾールで目が覚める。
(2)朝食は必ず摂ること。特に、タンパク質のトリプトファン(大豆食品、乳製品、肉、卵、バナナなど)がいい。
(3)このトリプトファンは、昼間の日光を浴びると、セロトニン(幸福物質)というホルモンが分泌され、「楽しい」「幸せ」を感じる。
(4)夕方から夜は、オレンジ色の光を浴び、パソコンやスマホ、テレビなど明るい光を避け、入浴は就寝の2時間前に済ます。
(5)夜食は、海老、ホタテなどグリシンがお勧め。亜鉛が多く含まれるから。亜鉛は成長ホルモンと細胞再生の働きがある。
(6)夜は睡眠のため、高カロリー食品、高タンパク質、アルコール、カフェイン、チョコレートは避ける
(7)トリプトファン効果で、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌され眠くなる

※セロトニンは、腸に90%、血液に8%、幸せ物質になる脳にはわずか2%しか行きません。腸で過敏になると、下痢になり、血液で過敏になると偏頭痛を起こします。
※亜鉛の細胞再生の働きとは、特に舌が関係します。舌は熱い食べ物などによって細胞が破壊され、常に再生されているそうです。ですから、亜鉛が不足すると大変なことになります。
※メラトニンには、オーバーヒートの体温を下げ、成長ホルモンの分泌を促し、深い睡眠に導く効果があります。

 新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

最後に栄養のある食事について記述します。

【身体のための栄養】
(1)タンパク質(バリン、ロイシン、イソロイシン)
(2)脂肪(コレステロール)⇒細胞壁やホルモン合成に働く
(3)ミネラル
(4)ビタミン

【脳のための栄養】
(1)タンパク質(トリプトファン、メチオニン、ヒスジチン、チロシン)
(2)脂肪(コレステロール、アラキドン酸、EPA/DHA、ホスファチジルコリン)

※トリプトファン⇒幸福感、やる気(大豆食品、乳製品、肉、卵、バナナ、蕎麦)
※メチオニン⇒うつ状態の改善(大豆食品、乳製品、肉、卵、キンメダイ、サバ)
※ヒスジチン⇒学習力、記憶力(鶏肉、豚肉、マグロ、カツオ、イワシ)
※チロシン⇒学習力、記憶、やる気(大豆食品、乳製品、肉、卵、カツオ、イワシ、海苔、キウイ、タケノコ)
※アラキドン酸⇒アナンダマイトに変わり、満足感、幸福感を誘発(豚の肝臓)
※EPA/DHA⇒動脈硬化を抑える(魚)
※ホスファチジルコリン⇒アセチルコリンに変わり、運動、学習力を高める(麦芽、ピーナツ等)

以上、いずれの物質も、ホルモンも良い面、悪い面があり、バランスを取ることが肝心です。過ぎたるは及ばざるがが如し!

歯医者と仏オランド大統領

寺院 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

▽またのコメント有難う御座いました。えっ!? 通りすがりの方だったんすか?
ということは、面識もないということでしょうか?
驚くばかりですが、今後もご愛顧の程宜しく賜ります。

▽私は日々、道草を食わず、煙草を吸わず、麻雀、パチンコ、競輪競馬競艇、宝くじ等一切ギャンブルはやらず、品行方正の生活をしておりますから、長年「虫歯は一つもない」ということで、喜んでおりました。それが、先日、7~8年ぶりに虫歯が見つかって、さっき歯医者さんに行ってきました。早めの治療だったので、それほど痛くはありませんでしたが、やっぱし、これから色々と身体のあちこちでガタが出てきますね。

 満月のハバロフスク Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
▽話は飛びまして、ドイツではキリスト教民主同盟のメルケル首相が、来年9月の下院選挙で、4期目(16年間の)の首相として続投することを宣言しましたが、フランスの左派社会党のオランド大統領が昨日(現地1日)、来年4月の大統領選に出馬しないことを表明しました。

何やら、オランド大統領の支持率は10%を切るとかで、ほぼ確実に再選の見込みがない、といことが不出馬の理由のようです。

オランド氏にとって不幸だったのは、パリ、ニースと立て続けにテロの急襲に遭ったことです。未だに非常事態宣言は取り消されていないはずです。お陰で、最大の国益の一つである観光産業が大打撃を受けてしまい、日本の旅行代理店にまでその影響が赤字として現れてしまいました。

失業率は10%以上もあり、就任以来回復しないことが痛手になりました。

左派に代わって台頭してきたのが、マリーヌ・ルペンさん率いる極右政党国民戦線です。

移民排斥と保護貿易主義を主張し、ポピュリスト(大衆迎合)を自称します。

あれっ?既にもう何処かで、出現しましたね。

彼の当選は、多くの地球人が「まさか」と思ったように、フランスでも「まさか」のルペンさんが大統領に当選するかもしれませんよ。
 
私の予言が当たるかどうか、来年4月の仏大統領選が楽しみです。
 新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur